① 政治経済学部ヨークゼミは、ゼミ4年生が卒業研究の一環として開発した漢字学習カードゲーム「漢字遊戯」の製品化を進め、11月よりクラウドファンディングを開始した。本取り組みは、学部生が主体となって研究成果を社会実装することを目指したプロジェクトである。 ② ヨークゼミでは、「教育×ゲーム」をテーマに、アナログゲームの設計と学習効果に関する研究を進めている。これまでにも教育機関や地域団体との連携を通じて、学習意欲向上をめざしたゲームの開発や評価を行ってきた。「漢字遊戯」は、これらの研究活動の延長線上で誕生した学習支援ツールであり、研究成果を一般向けに届ける初めての試みでもある。 ③ 今回製品化した「漢字遊戯」は、小学生向け漢字の読み・用法習得をサポートするカードゲームで、遊びながら漢字への興味関心を高めることを目的としている。ゼミ生は、ゲームルールの調整やデザイン制作に加え、学習効果の検証やユーザーテストも実施してきた。現在はより多くの人に届けるため、まいクラウドファンディングにて支援を募っている。 ④ プロジェクトに参加した4年生の一人は「自分たちの研究成果が実際の製品として形になるのは大きな達成感につながった。多くの方に遊んでいただき、学習支援として役立ててもらいたい」と語る。クラウドファンディング開始後は、SNSを中心に反響が寄せられ、学生の挑戦を応援する声も多く届いている。 ⑤ ヨークゼミは今後も教育現場や地域社会と連携したゲーム開発・評価研究を継続し、学習を促進する新たな方法の探究に取り組んでいく。また、今回のプロジェクトを通じて得た知見をもとに、次年度以降も学生主体のプロダクト開発を推進していく予定である。