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西川伸一ゼミナール<国家論>

西川伸一ゼミナール<国家論>

野田佳彦元首相との意見交換

研究内容

国家にしかなしえない作用があります。たとえば、日本はもはや世界で数少ない死刑存置国ですが、人を合法的に殺すことができるのは国家だけです。ではなぜ国家による殺人が合法化されるかといえば、それは裁判所の判決があるからです。すなわち、裁判所は法律に従って合法的殺人にお墨付きを与える機関なのです。私のゼミでは、このような国家に固有の作用と機関を具体的に理解することを目指します。とりわけ、現代の日本国家について、「CTスキャン」をかけるようにして、その諸断面を明らかにしたいと念じています。

ゼミナール活動の進め方

3・4年合同で2コマのゼミを行っています。
春学期は日本の政治・行政に関するテキストを決めて輪読していきます。3年生が報告して3・4年合同で質疑応答や議論を行います。秋学期は4年生の卒論の中間報告を輪番で行い、やはり3・4年合同で質疑応答や議論を行います。
『Beyond The State』というゼミ機関誌を毎年度発行しています。

卒業論文テーマの例

「衆院選における選挙区割りの実態」「入管法等による効果と今後の課題」「成田空港問題解決の過程」「二〇〇〇年代以降における自民党派閥力学の変容」「地方公務員の人事制度改革」「宗教法人法の政治学」「日本における女性の政治参画」

ゼミの特色

自民党本部参観のようす

毎年度春学期と秋学期に1回ずつ「校外ゼミ」と称して、日本の政治・行政の現場を見学します。具体的には国会議員と意見交換したり、各政党本部を参観したり、衆参の法制局や弾劾裁判所を見学したりしてきました。これまで意見交換した国会議員の中には、安倍晋三氏、福田康夫氏、菅直人氏、野田佳彦氏といった首相経験者もいます。