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加藤彰彦ゼミナール<比較社会学>

加藤彰彦ゼミナール<比較社会学>

研究内容



幕末から1世紀半続いた人口増加の時代は終わりを遂げ、本格的な人口減少時代がはじまりました。現代日本社会が抱える問題のほとんどは、成長の時代から縮小の時代への転換にともなって生じているといっても過言ではありません。このゼミナールでは、さまざまな文化・文明との比較によって浮かび上がる日本人の特性(国民性など)と、日本社会内部の地域性(県民性など)を踏まえた上で、持続可能な日本社会と地方社会のあり方について、フィールドワークを行いながら、実証的に探求しています。

ゼミナール活動の進め方

伊勢鳥羽でベテラン海女さんにインタビュー

3年次に、文献研究を行いながら、全国のさまざまな地域から数カ所を選んで、フィールドワーク(現地視察とインタビュー調査)を実施し、共同論文を執筆します。研究は、班に分かれて行い、共同論文は学内誌『政経セミナー』に投稿するとともに、ゼミナール発表会で報告(プレゼンテーション)します。そのねらいは、4年次に卒業論文を執筆するための方法を習得することと、広く世間を体験して、就職活動はもちろん、卒業後に社会人として必要なコミュニケーション力とプレゼン力を身につけることにあります。卒業論文では各自が自分の問題関心を自由に追求します。

卒業論文テーマの例

「平成生まれの就職・恋愛・結婚」「出産の過去・現在・未来」「フィンランドの子育てと教育」「親権法の国際比較研究」「日本の人口政策・家族政策」「東京一極集中と地方社会」「公民連携地方創生の可能性」「東日本大震災と復興」「地域社会における互助組織の再生」「LRT による交通まちづくり」「再生可能エネルギーによる地方創生」「日本型多文化共生社会の実現」「近代世界システムとナショナリズム」 「飢餓と食品ロス」「イスラームとキリスト教」「西欧と日本の自然観」「スペインの地域性」など

ゼミの特色

みなかみ町で農泊体験

ひと言でいえば、加藤ゼミは《現代に甦る若者組》。その心は、伝統的共同体の若者組における人間形成の特徴--生涯にわたる仲間関係、合宿制度、宿親・宿子関係等--に学んだ教育にあります。全国各地でのフィールドワークに加えて、春・夏2回のゼミ合宿を行ってきたのもそのためです。自分の殻を打ち破って「何でも見てやろう」「何でも体験してやろう」とチャレンジする意欲の高い学生が集まっています。