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日向祥子ゼミナール<日本経済史>

日向祥子ゼミナール<日本経済史>

研究内容



2024年度より、「事件から時代を逆照射する」と題して、企業にまつわる明治期以降の様々な「事件」を素材に、日本社会の変化について学んでいます。
ある事柄が「事件」になったという事実について、どのような条件が・どのような摩擦を生み出したのか、そうした状況は前後の時期とどのように異なるのか、皆で議論しながら考えていきます。
「事件」の観察・分析を通じて、社会がどのように変容してきたのかを学ぶだけでなく、異なった立場にある人々の様々な事情に目配りする感性を磨いていきます。

ゼミナール活動の進め方



指定のテキストについてゼミ生が要約資料を作成し、全員で協力して内容を確認するとともに、各自の疑問点を解消していきます。そのうえで、課題文献からどのような「その時代らしさ」が窺えるか、議論を通じて皆で考えていきます。
「外国書研究」では、海外の研究者が日本消費史について論じた文献を読みます。私たちが特段疑問を感じないような事柄のうちに、海外の研究者がどのようなユニークさを見出しているのか知ることで、「日本史」の見方がより豊かになっていきます。

卒業論文テーマの例

2024年度入室生からは、企業にかかわる「事件」を選んで研究することになります。
企業の経営破綻や「不正」、労働争議、特定の企業が関わる裁判、企業に異議を申し立てた市民運動などを素材とすることが考えられそうです。
「事件」について「知る」ことに止まらず、「事件」を「事件」たらしめた時代背景、社会状況について考察し、論じてくれることを期待しています。