Go Forward

稲葉肇ゼミナール<ヨーロッパ文化研究>

稲葉肇ゼミナール<ヨーロッパ文化研究>

研究内容

科学がない現代社会,あるいは社会とは何の関係もない科学を想像してみてください.できないでしょう.現代では,科学は科学者だけのものではなく,さまざまな制度や政策を通じて,社会と相互に影響を及ぼしあっています.ですから政治経済学部でも,科学をあらゆる角度から問うことが重要です.このゼミでは,科学はどのように発展してきたのか,どのように社会と密接に結びつくようになったのか,そういった科学を担う科学者とはどういう存在だったのか,といった歴史的関心から「科学史」という学問分野を探究しています

ゼミナール活動の進め方



このゼミでは,科学史に関係している限り,学生はどのような研究テーマを選んでもかまいません.その意味では自由なゼミです.ただし,基本的なトレーニングはみっちりとやります.第一に,科学史は,読んで字のごとく科学の歴史ですから,歴史学と同様に文献を厳密に読む訓練をします.また,科学史の研究動向を追い,さらに自分で研究を深めるためには,英語をはじめとする外国語の訓練も欠かせません.ゼミでは,基本文献の講読を通じて,外国語の読解能力を養成しながら各自の興味関心を深めていき,卒業論文の完成を目指します.

卒業論文テーマの例



「ベンサムの功利主義は一般社会に適用できるのか:成田闘争を事例として」
「星々の人口学:統計天文学の誕生」
「テュービンゲン大学理学部の分離独立過程」