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2025年03月17日
明治大学 大学院事務室
・受賞者大塩さんコメント
本賞は、2022年度に私(大塩)が法学研究科博士前期課程在籍時に開始し、現在も継続して取り組んでいる調査研究「リーガル・マインド養成ゲームの制作手法と調査—合理的なルール・メイカーを目指すDX時代の新たな法教育の土台づくりに向けて—」への研究成果が評価されたものです。あわせて、共同研究者である本学法学研究科博士前期課程修了生・堀口愛芽紗氏の法教育に関する取り組みや、本学法学部・太田勝造教授のご指導・ご支援も総合的に評価され、受賞に至りました。
本研究は、若年層に求められるリーガル・マインドの育成を目的に、DRAAW+Cフォーマットを基盤とした教育用ゲームを開発・評価したものです。本フォーマットは『法教育の教え方と学び方 クリティカル・シンキングのすすめ』(コリン・シール著、太田勝造監訳、堀口愛芽紗・大塩浩平訳)に基づくもので、多面的な視点からの法的判断力を養う設計となっています。
本研究では、労働紛争をテーマにしたシナリオを用い、プレイヤーが調整案を構築する過程を通じて、体験的かつ創造的にリーガル・マインドを育む設計としました。従来は後ろ向きに捉えられがちな学問である法学を‟前向きに学べる”領域へと転換し、DX時代にふさわしい新たな法教育の形を提示した点が、特に高く評価されました。