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イマムラ テツヤ IMAMURA Tetsuya
職格 教授
学位 博士(法学)
最終学歴 早稲田大学大学院
研究業績等 教員データベース
個人ホームページ RESEARCH IN JAPANESE LEGAL MATERIALS
E-mail imamura@meiji.ac.jp
専攻分野(研究分野) 新領域法学 (知的財産法)
大学院研究指導担当 博士前期  ○    博士後期  ○

研究テーマ

権利者等不明著作物の利用の在り方に関する総合的考察、地理的表示の保護に関する研究

キーワード

知的財産法、著作権,特許権

主な大学院担当科目

知的財産法

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受験生・学生へのメッセージ

私は,知的財産法に関連する研究を行っています。研究の手法としては,実定法解釈学となりますが,イギリスの知的財産法との比較研究なども行っています。受験を希望される方は,以下の3つの条件に適合するかどうかを確認の上で,ご検討ください。
①研究対象の主要な部分が知的財産に関係するものであること
②研究方法の主要な部分に法学研究の手法を含むこと
③法学以外の他の学問分野に対する関心もあり,それを研究内容に反映させる意欲があること(学際的・複数領域横断的アプローチ)
例えば,現在の修士課程の院生は,抽象的に紹介すると,知的財産としての保護対象が問題となる情報に関する研究をしています。研究手法として,実定法解釈や外国法との比較研究のほか,技術史的な要素も含まれており,学際的・複数領域横断的アプローチを試みています。

【必要な外国語の能力】
 私の授業は、原則としてすべて日本語で行います。ただし、情報コミュニケーション研究科の授業では、英語の原著を読むことを中心に実施されるものもあります。また、知的財産法の研究には、英語の文章を読んで理解することが必要です。したがって、読む能力を中心とした英語の基礎力は不可欠と言えます。
 さらに、最終的な成果としての修士論文や授業の過程において提出する成果物は、基本的には日本語で執筆することになりますので、外国人留学生の方にとっては、単に英語能力だけでなく、それを日本語に正確に翻訳する作業も必要となります。
 もっとも、近年、人工知能(AI)が著しく発展しており、英語の翻訳は極めて効率的かつ迅速に行えるようになっています。正確性も格段に向上しました。人間は道具を使う生き物です。これを活用しない理由はないでしょう。
 こうした観点からすると、研究活動を進めるために必要な外国語の能力があるかについては、例えば、次のような方法で確認してみてください。
まず、(1)英語で書かれた自己の研究テーマに関連する文献を選びます。(2)それを人工知能を用いて日本語に翻訳します。その際、外国人留学生の方は、自分の母国語にも翻訳してみてください。(3)原文の英語と照らし合わせながら、それらの翻訳内容が正しいかどうかを自分自身で確認し、修正します。これらの作業がある程度、正確かつ効率的にできるのであれば、研究活動を進めていく上で、とりあえずは十分です。

【大学院進学に向けて準備すること】
 準備してほしいことは以下の2つです。
(1)知的財産法に関する基礎的な知識が必要です。そのためには、たとえば、茶園成樹『知的財産法入門〔第3版〕』(有斐閣、2020)などの、基礎的な文献の内容を理解しておくことが必要です。外国の方の場合、少なくとも母国語で書かれた知的財産法の教科書は通読し、理解しておく必要があります。
(2)知的財産法の分野は日進月歩で動いています。日本語の新聞記事(読売・朝日・日経・毎日などの新聞記事。紙のほかオンラインデータも含む)で、知的財産法(特許法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、など)に関連するものを継続的に読み、ポイントを理解して置くことが必要です。また、新聞記事が入手しにくい場合、ウェブ上の最新の記事をまとめたサイト(たとえば、パテントサロン:http://www.patentsalon.com/)にアクセスし、最近の話題の記事にアクセスすることができます。

主な著書・論文

『地理的表示保護制度の生成と展開』(弘文堂、2022年)(単著)
『教育現場と研究者のための著作権ガイド』(有斐閣、2021年)(共著)
「著作権法第35条に関する法改正について」NBL1154号(2019年)
「地理的表示(GI)制度をめぐる現状と課題」ジュリスト1530号(2019年)
「欧州における隣接権制度の動向」論究ジュリスト26号(2018年)
「我が国における著作権者不明等の場合の裁定制度の現状とその課題について」日本知財学会誌 11巻1号(2014年)
「近時のイギリスにおける著作権法改革の動向からの示唆」著作権研究38号(2013年)

明治大学大学院