私は日本の江戸時代末期から明治時代ごろ(西暦でいえば19世紀〜20世紀初め)を中心に、演劇(歌舞伎や明治時代に誕生した新派劇など)を研究しています。特に、この時代の演劇が戦争や災害といった事象をどのように描いたのか、日本の社会自体が大きく変化していった時代に生きた人々の感覚や物の見方が、どのように演劇というメディアのなかに反映されているのか、といった点に関心を持っています。
【必要な外国語の能力】
志望の際に基準等は設けませんが、自身の研究テーマに関連した学術論文を(辞書を引きながらで構いませんので)読むことができる程度の英語力があることが、研究上望ましいと考えます。
【大学院進学に向けて準備すること】
大学院での研究指導は、私が専門とする時代に限らず指導可能ですが、演劇あるいはさまざまな芸能・芸術について、単に作品内容や美学的側面のみに注目するのではなく、それらの作品が作られたり、演じられた時代や、作品を受け止めた社会や人々との関係に視線を向けることを求めます。