人間は意識を持った物質という不思議な存在です。
大学院生時代こそ、その不思議について徹底的に考えましょう。
【必要な外国語の能力】
まず、日本語で専門的な書籍を読んだり、学術論文を執筆できる技能は必須です。自然科学系や実験心理学などの分野では事実上の共通語になっている英語の学術論文を読んで内容を理解できるていどの知識は必要です。
また特定の地域文化を研究する場合には、たとえばインドなら古典言語としてのサンスクリット・パーリ語、中南米先住民文化なら先住民の言語と地域共通語としてのスペイン語・ポルトガル語などについて、最低限でも文字が読めて、辞書が引ける程度の文法は知っておいたほうがよいでしょう。
【大学院進学に向けて準備すること】
まず重要なことは、何を知りたいのか、何を研究したいのかという問題意識ですが、大学院での研究では知識と技能も必要です。
そのためには、研究したい分野において、大学学部卒業レベルの知識が必要です。とくに意識科学のような自然科学寄りの研究分野においては、専門的な論文や書籍を読んで、おおよその内容を理解できる程度の脳神経科学や統計学などの知識も必要になってきます。