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政治経済学部

【政治経済学部】小西徳應教授執筆の書評が東京新聞・中日新聞等に掲載されました。

2022年04月11日
明治大学

 川上高志著『検証 政治改革』(岩波新書)に対する小西徳應教授の書評が東京新聞(4月9日)、中日新聞(4月10日)などに掲載されました。
 同書は、およそ30年前に発生したリクルート事件以降、今日まで行われた政治改革を自民党派閥、野党、国会、官僚、メディア、政治と国民の項目別に分析し、政治改革が進むに従って各アクターが政府・自民党に対する牽制力を失うようになり、その結果として強すぎる官邸主導が生まれ、それによって日本政治が「劣化」したと指摘しています。これに対し、各分析項目が一貫した視点で論じられており、日本政治の実情が浮かびあがること、また共同通信の記者としての取材に加えて、学術研究や調査、政治家や官僚らの多数の文献で論を裏づけていることが説得力を高めていると評価した論評です。また今後「新・政治改革」を行う際には、しっかり目標を定めることが重要で、前回の改革時のように目的がすり替えられてしまうと、同じ政策であっても、問題の所在が不明になり不十分な結果になりかねないと警告しています。