前列左より、川嶋周一・明治大学政治経済学部教授、鶴岡路人・慶応義塾大学総合政策学部准教授、宮下雄一郎・法政大学法学部教授、板橋拓己・東京大学法学部教授、細谷雄一・慶応義塾大学・法学部教授
基調講演会の様子
政治経済学部の川嶋周一ゼミナール(国際関係史)は、2023年1月14日に明治大学リバティタワーにおいて、慶応義塾大学法学部の細谷雄一ゼミナール(西洋外交史)、法政大学法学部の宮下雄一郎ゼミナール(国際政治史)、東京大学法学部の板橋拓己ゼミナール(国際政治史)、慶応義塾大学総合政策学部の鶴岡路人ゼミナール(国際安全保障)との合同ゼミを行いました。
この合同ゼミは、ヨーロッパ国際関係を専攻する教員同士のゼミで2017年度から始まり、コロナ禍による中断を乗り越え、今回ウクライナ戦争をテーマとして、5回目の開催となります。最初に、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、日本でも有数のNATO/欧州国際安全保障研究者として数多くのメディアに出演している慶応義塾大学総合政策学部の鶴岡路人准教授から、ロシア=ウクライナ戦争を国際政治学理論を援用して整理・考察する基調講演を受けた後、四大学の計76名の出席者が8つのグループに分かれて、この戦争の本質を考えたうえで、ウクライナ戦争で国際秩序がいかに変化するか、変化しない側面も含めて抽出するという議題に挑みました。
参加したゼミ生からは「参加者の議論と知識の質の高さが強く印象に残った。本を読む大切を改めて感じたが、単に本を読むだけでなく、この本のこの箇所でこの研究者がこういうことを言っている、というがスラスラ出てくるレベルまで持っていくのが大事だと分かった」との感想があがりました。
本ゼミでは、様々な国際的問題を歴史的な視点から学び議論していますが、類似する領域を専攻しつつもまた違った視点や切り口をもつ他大の学生との議論は、本ゼミ学生の皆さんに大いに知的刺激を与えただけでなく、休憩や合同ゼミ後の時間を利用して交流も深めることができたようです。