明治大学政治経済学部政治学科の重田園江教授は1月18日、福岡県立明善高等学校で特別授業を実施しました。総合文科コース1年生約40人が本学部の学びを体験しました。
これは、地方における広報活動の一環として、有力校の高校生を対象に、本学部の学びを体験してもらい、大学で学ぶ意義を伝えるとともに、地方での本学ならびに本学部への親近感と認知度向上を目的としたものです。
同校の総合文科コースでは、1年次から、大学の学問への関心を高め、幅広い教養を身につけることを目的に、大学の教授や各界の専門家を招へいして講義を行ってもらう、『グローバルレクチャー』と称した企画を毎年開催しています。
「ポスト・トゥルースの時代?」と題し、登壇した重田教授は、大量の情報がネット上を駆け巡る現代において、「自分の信じたいものを信じる」態度がいかなる危険をもたらすかを講義しました。偽情報に惑わされてはならない、とは教育現場でも注意喚起されていますが、何かを「信じる」ことがときに他者危害をもたらすことについて、当事者として考える機会を持ってもらえたらという意図でお話ししました。
参加した生徒たちからは、「『陰謀論』について世界で起きた事例とともに理解を深めることができ、人間の真理や陰謀者の恐ろしさについて、考える良い機会となった」「時が経過していくにつれて、真実が一つではなくなることに驚いた」「『自分で考え、自分の言葉に変換する』ことが重要という言葉が印象に残った」「さまざまな情報が行き交う中で、正しい情報を選択することの難しさを感じた」などの感想が寄せられました。