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政治経済学部

【政治経済学部】海野素央ゼミナールが交換留学生と模擬和平交渉を実施

2026年07月10日
明治大学 政治経済学部事務室

政治経済学部・海野ゼミナールは、交換留学生(オーストラリア、フィンランド、フランス、タイ、チュニジア)を交えて、アメリカ、イラン及びパキスタン(仲介国)の3チームに分かれ、ホルムズ海峡並びにイランの核兵器保有問題などに関して模擬和平交渉を合計3回実施しました。交渉では、ゼミ生全員がアメリカ、イラン及びパキスタンの交渉者の役を演じました。

その際、5月20日に実施した駐日イラン・イスラム共和国大使館におけるヒアリング調査結果と、異文化間交渉に関する文献調査に基づいて交渉を行いました。言語は英語を使用しました。加えて、日本人のゼミ生のみで、模擬和平交渉を日本語で行い、英語との相違点について議論しました。

本ゼミでは、異文化間コミュニケーションと異文化ビジネスを研究しており、その関連で特に印象に残ったことを挙げれば、仲介国の役割の重要性です。駐日イラン・イスラム共和国大使館におけるヒアリング調査の中で、サアダト大使は、異文化間交渉では仲介国の役割が不可欠であると強調しました。また、仲介国には交渉の仲裁という役割以上に、当事国双方に対して新たな提案をしていく『提案者(proposer)』としての役割が求められるとも指摘されました。そこで、模擬和平交渉では、仲介国を演じるパキスタンチームは、アメリカ側とイラン側に紛争解決のための種々の提案を出しました。

また、文献調査を通じて「人と問題を切り離す(separate the people from the problem)」という交渉の原則を学びました。人(相手の交渉者)を攻撃すれば、合意の成立が困難になります。そこで、パキスタンチームは、アメリカ側とイラン側の交渉団に対して、相手のパーソナリティを指摘するなど、個人を攻撃する発言をしないで、問題点に焦点を当てて協議をするように促しました。

今回の模擬和平交渉は、異文化間交渉の理論や概念を実際の場面に応用する機会になりました。さらに、文化的背景の異なる交換留学生とチームを組んで、相手の異文化チームと英語で交渉をしながら、妥協点を探り、合意形成をしていく難しさを肌で実感できました。

(文責:海野ゼミナール 伊藤蓮太朗)