経営学部

フィールドスタディD(京都:石津先生)実施報告

2016年11月17日
明治大学

Dengdeng 社長の前でプレゼンテーションDengdeng 社長の前でプレゼンテーション

こと京都株式会社にてこと京都株式会社にて

こと京都 向島工場を見学こと京都 向島工場を見学

京都市役所にて地域活性化のための意見交換京都市役所にて地域活性化のための意見交換

 本年度はフィールドを京都と定め、3つの班に分かれて、株式会社でんでん(以下、Dengdeng)、こと京都株式会社(以下、こと京都)、京都市役所(総合企画室プロジェクト推進室。京都水族館を含む「京都駅西部エリア活性化事業」を担当)(以下、市役所)について研究を行った。
 事前学習においては、インターネットや図書館における情報収集のほか、Dengdengについては事前に同社の製品を展示しているTokyo Leather Fairを訪れ田尻社長にインタビューしたほか、こと京都についても事前に東京事務所を訪問して広報担当リーダーの山田氏と意見交換を行った。これらの事前学習を30分程度のプレゼンテーションにまとめ、10月11日からの2泊3日で対象企業を訪問し、先方からの概要説明、当方からのプレゼンテーション、そして意見交換等を行った。事後学習においては、学習成果を報告書にまとめるとともに、経営学部プレゼンテーション大会に参加して成果発表を行った。こと京都については、事後的に東京事務所への社長訪問も行った。各訪問先での概要は、以下のとおりである。

(1)Dengdeng 
 同社はインターネットを通した工芸品の販売、ITコンサルティング事業、システム開発事業を行う会社である。西陣織をモチーフとしたSleeve Caseなど伝統工芸を現代の日用品として商品化するなど、スタイリッシュな話題性ある商品を世に送り出している。同社の二条城前ショールームにて、田尻社長や伝統工芸士の方々に、学生に伝統工芸品を身近に感じさせるための施策などについてプレゼンテーションを行ったほか、海外の見本市に出品した色鮮やかなレザー製品を見学した。

(2)こと京都 
 同社は京都の伝統野菜である九条ねぎの生産・加工・販売を行い、急成長している農業生産法人である。向島工場を訪問し、宮川営業部長等に、九条ねぎ認知度向上のための施策などについてプレゼンテーションを行ったほか、生き生きとした九条ねぎのカット工程を実地に見学した。

(3)京都市役所 
 京都水族館を含む「京都駅西部エリア活性化事業」を担当する総合企画室プロジェクト推進室を訪問し、水族館の教育機能についてのプレゼンテーションを行うとともに、同エリアの事業概要等についての説明・意見交換を行った。地域活性化のため、企業・住民の調整役としてのアクティブな市役所の機能について知ることができた。水族館見学においては、教育施設としての側面を確認することができた。

 上記の訪問を通じて、事前調査では知り得なかった事業活動の実際、企業(役所)の方の前でのプレゼンの緊張感、社会人としてのマナーなど、通常の授業では得られない貴重な経験をすることができ、大変充実したプログラムとなった。また、九条ねぎのカット商品を提供していただき、ネギ焼を試作した上で、明大祭に出店するなど、商品の魅力のアピール・販売のための工夫なども実地に体験できたことは、有益で忘れえない体験となった。本プロジェクトにご協力くださった関係の皆様方に、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 石津寿惠 専任教授