学部長メッセージ

多様な価値観を持つ他者と協働による課題解決とイノベーション

経営学部長 中西 晶

経営学部長
中西 晶(Nakanishi Aki)

[Profile]

1983年京都大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。民間企業在職中に1991年筑波大学大学院経営政策科学研究科修士課程(経営システム科学専攻)修了。経営学修士。
(学)産能大学在職中に2000年東京工業大学社会理工学研究科博士後期課程(価値システム専攻)修了。博士(学術)。
東京都立科学技術大学(現・東京都立大学)工学部・工学研究科助教授、明治大学経営学部専任准教授を経て2007年より専任教授。
研究テーマは高信頼性組織、人的・組織的側面から見た安全・セキュリティ。
著書に『高信頼性組織の条件』(単著)『マネジメントの心理学-経営心理学入門-』(単著)『マネジメント基礎力』(共著)『いまから始めるインシデントレスポンス』(共著)など

 明治大学経営学部は、1953年に日本の私立大学で最初の経営学部として発足し、時代とともに進化を続け、2023年に70周年を迎えました。創設者の佐々木吉郎は、「教育は今日に役立つ人間を作るのではない。明日に役立つ人間を作るのだ」と述べています。つまり、本学部の教育は「未来を創る人材の育成」にあると言い換えてもよいでしょう。

 現在、経営学部は「経営学科」「会計学科」「公共経営学科」の3学科制をとり、「グローバル経営人材」と「価値創造人材」の育成を目標としています。「グローバル経営人材育成トラック(GREAT)」、「高度職業会計人養成トラック(CAP)」、そして2024年度よりスタートする「デジタル経営人材開発トラック(DIGIT)」という学科横断的なトラックも設けています。また、経営学部が中心となった本格的な起業・スタートアップ支援「明治ビジネスチャレンジ」の展開も始まりました。

 経営学部では、営利、非営利問わず、組織の経営に必要な幅広い分野の知識を学びます。さらに、国内外でのフィールドスタディや実務家を招いたPBL(Project Based Learning)など、実際の社会の現場を経験する機会も提供します。これらは、将来、社会に出てキャリアを形成していくための基盤となるでしょう。

 明治大学経営学部生には、こうした学びの機会を積極的に活用し、多面的な視点から新しいアイデアを生み出し、多様な価値観を持つ他者と協働して課題を解決し、イノベーションする能力を獲得することを期待します。 明治大学経営学部は、その歴史と伝統の中で、常に新しい時代に対応した教育を提供し続けてきました。そしてこれからも、みなさんとともに未来を創る主体として挑戦していきたいと考えています。