公共経営学科専門科目 授業レポート

Social Impact Investment 塚本 一郎 教授

金融の仕組みで社会を変える



Social Impact Investmentは、様々な社会問題の解決をめざすプロジェクトに、公的資金ではなく、投資家から資金を調達して取り組むインパクト投資を扱う、英語による専門科目です。インパクト投資の中には、再生可能エネルギー事業等の資金調達のためのグリーンボンドなどがありますが、この授業では、国、自治体、投資家、非営利組織等の官民連携で、子どもの貧困問題や地域活性化等、社会課題に取り組むソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)を主に扱います。「金融の仕組みで社会を変える」アプローチについて学びましょう。

NPO経営戦略論 小関 隆志 教授

NPOの寄付集めにも戦略がある!?



「日本には寄付文化がない」という言葉をときおり耳にしますが、実は、寄付集めに成功している日本のNPOは少なからずあります。寄付文化をはぐくみ、多くの支援者・協力者を獲得して、NPOの掲げる目標を達成するには、どのような戦略が有効なのでしょうか。本科目では、NPOの経営戦略の特徴、人材育成、資金調達、広報・宣伝、アカウンタビリティなど、NPOのマネジメントを多角的に明らかにします。

スポーツ・マネジメント論 田中 充洋 教授

スポーツの価値は、どこへ向かうのか?



世界中から多くの人々を招くラグビーW杯や東京五輪・パラリンピックの開催に沸き立つ私たち。他方、少子・高齢化の進展や過疎・過密の二極化は進み、さらに深刻化する国際情勢の中で、スポーツはどのような役割を果たすことができるのでしょうか?この授業では、学校・企業によって成長してきた我が国のスポーツを振り返りながら、今後スポーツ組織に求められる運営や指導のあり方、地域創生への取り組みなどを解説していきます。

Introduction to Public Management 菊地 端夫 教授

Public Management across Borders



本講義では、主に行政を中心とした公的組織の経営(Public Management)の考え方や内外の事例について、英語による講義とグループワークの双方によって検討を行います。どこまでを“公的なもの” あるいは行政が担うべきかについての考え方や価値観は国や歴史によって大きく異なります。諸外国との比較事例分析やグループワーク(例年、受講生の半数が留学生です)を通じて、公共経営に関する多様な見方や理解を深めていきましょう。

情報公共論 佐野 正博 教授

ビジネスと社会を支える公共的情報財



GoogleがSONYやSamsungなどのスマホメーカー各社に提供している Android OSは、ソースコードが公開され誰でも無償で自由に利用できるオープンソースソフトウェア(OSS)です。 AppleのiPhoneのiOSやMacintosh PCのmac OSのコアであるDarwin カーネルも、Apple Public Source Licenseというライセンスのもとでソースコードが公開され、誰でも自由にダウンロードできるOSSです。

公共歴史論 薩摩 秀登 教授

人間にとって「公」「公共」とは



サークルのような小さな集まりから、国家のような大規模な組織にいたるまで、人間集団には必ず「公的なもの」が存在し、全体の意思を代表します。では歴史の中で「公的なもの」はどのように作られてきたのでしょうか。多数決に基づく民主主義以外に、どのような意思決定がありえたのでしょうか。主に日本の事例をもとにして、「公」あるいは「公共」という言葉の意味を考えていきます。

自治体財政分析論 藤江 昌嗣 教授

自治体は消滅するのか? ̶Webで財政分析



地方自治体はそのパフォーマンス改善のために政策評価,業績評価,プログラム評価などを行っているが、「地方消滅」の危機は収まる気配はない。自治体の「寿命」は、人口数だけでなく、財政パフォーマンスによっても決まる。自分の身近な自治体の「決算カード」を用いて、納税者としてもつべき財政分析能力を磨く。

ライフスタイル・マネジメント論 鈴井 正敏 教授



組織でも会社でも社会でも大切なのはひとりひとりが元気にがんばれることです。しかし,現代の生活では,気づかないうちにからだも心も蝕まれてしまいます。そのためにはリスクを理解し,予防する知識を持つことが必要です。この授業ではライフスタイルの要素である運動,栄養,休養,ストレス,悪習慣(酒やたばこ)について,どのように評価し,管理するのかを学んでいきます。元気な自分を作るために自分自身のライフスタイルを見直してみましょう。