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経営学部のデュアルディグリー・プログラムとは
5年間で明治大学とヴィクトリア大学(カナダ)の2つの学位を取得。
ヴィクトリア大学はカナダ・ブリティッシュコロンビア州の首都ヴィクトリアに位置する州立の総合大学であり,同大学のビジネス学部と明治大学経営学部は学生交流協定を結んで,学部間協定留学による学生の派遣・受入を行ってきました。
デュアルディグリー・プログラムでは,学部間協定留学(1学期または1年間)よりも長い期間にわたって海外の大学で学ぶことができ,さらに日本と海外の両方の学位を取得できることが特徴です。また,ヴィクトリア大学グスタフソン・ビジネス学部では約1年間の実務経験を積むことができる有償インターンシップに参加します。
このプログラムは2015年度以降の入学者を対象とし,応募者の資格審査を経て2017年度からヴィクトリア大学への派遣を開始する予定です。
入学からデュアルディグリー取得まで
1年次~3年次春学期:
3年次秋学期~5年次:
デュアルディグリー取得:
ヴィクトリア大学ビジネス学部の授業
コア科目群1(例) | コア科目群2(例) |
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Professional Skills Development Financial Accounting Leading People & Organizations I Operations Management Marketing Principles & Management International Business |
Professional Skills Development (year-long, zero credit) Managerial Accounting Leading People & Organizations II Introduction to Management Information Systems Business & Sustainability Management Finance |
詳細は、ヴィクトリア大学のホームページで確認ください。
有償インターンシップ
デュアルディグリー・プログラム参加学生の募集について
※(2024/6/11更新)2025年度派遣デュアルディグリー・プログラム募集要項を公開しました。
https://oh-o2.meiji.ac.jp/portal/oh-o_meiji/group
※デュアルディグリー・プログラムは,【明治大学外国留学奨励助成金】で明治大学学費相当額の授業料助成及び経費助成に申請が出来ます。
詳細については,こちらをご覧ください(お問合せ先:国際連携事務室)
プログラム修了者からのメッセージ
プログラム修了学生からのメッセージ(2024年執筆)
ヴィクトリア大学と明治大学の学位記を受領した齋藤 光さん(経営学部卒業)
明治に入学して初めての夏、私は「自分ならではの成果を残したうえで進路選択をしたい」という漠然たる思いをもっていました。おそらく皆さんの中にもこのような考えをもって明治大学に入学してくる人も多いと思いますし、その具体的な行動は十人十色でしょう。当時の私がまずもって目指した目標はDDPを通じた「北米での学位取得」でした。DDPに参加することで明治大学に在籍しながら海外の学位取得ができることに感心し、就活でより多くの選択肢を手にしたいという希望を抱いていました。全てを終えた今、当初の目標であった2つの学位取得は無事達成し、確かにボストンキャリアフォーラム等においては海外大生としての選考ルートを活用することで納得のいくキャリアをスタートすることができました。
しかし実際は学位取得を超えたメリットがDDPにはありました。DDPに参加することは大学生としての時間の使い方に大きく影響を及ぼすことを意味しました。日本での準備段階のチャレンジングな英語学習に始まり、出願書類の作成に伴う自己の振り返り、渡航後のフルタイム就労、現地学生とのハードなグループワーク、膨大に課される勉強、どれをとってもDDPを選ばなければ手にすることのできないチャンスでした。言うまでもなくDDPへの参加は決して容易ではありませんでしたが、与えられたチャンスのうちできるだけ多くを掴みながら困難の数々を乗り越えた経験こそが学位以上に価値のあるリターンであり、DDPならではの真価であったように思えます。明治大学では交換留学をはじめ他にも留学プログラムが用意されていますが、上に述べたメリットが得られるのはDDPならではの特徴です。
「自分ならではの成果を残したうえで進路選択をしたい」
その実現にあたり、DDPに参加することことだけが唯一の正解とは限りませんし、TOEFLスコアを含めた参加要件の高い壁を前にためらいを覚える人もいるでしょう。それでも先述のカナダでの経験があったからこそ得られた進路選択がありました。そして、数々の壁を超えた体験は今後の自身のキャリアアップを大きく後押ししてくれると確信しています。どうか最後の最後まで諦めずにカナダへの切符をつかみ希望する就職・進学を叶える後輩たちが1人でも多く明治から輩出されれば嬉しく思います。その際は大学が用意している手厚い支援制度を早いうちから活用なさるといいでしょう。
DDPに参加するにあたって背中を押してくれた両親、日加両国の友人、先輩方、明治大学の皆様、そして恩師である経営学部の山下佳江先生には感謝の気持ちでいっぱいです。長きに渡り多大なるお力添えを頂きありがとうございました。
プログラム修了学生からのメッセージ(2023年執筆)
私は2020年9月からこのデュアルディグリープログラム(DDP)に参加しました。時期が悪く、本来2年半をカナダで過ごす予定が、コロナ禍の影響で渡航できたのはわずか8ヶ月のみです。そのため、これからDDPに参加される方が得る経験と、私が得た経験は大きく異なると思いますので、一つの意見として読んでいただければ幸いです。
このページを訪れて、ここで私の文章を読んでくださっている方は、どのような目標、考えを持ってDDPを目指しているでしょうか。英語力をアップしたい、海外大学の学位を取得したい、将来海外で働きたい、異文化に触れて価値観を広げたい、様々な思いがあると思います。
「将来海外で働きたい」と考えている方にとって、DDPは最高の留学プログラムだと思います。ヴィクトリア大学の学位は、卒業後カナダやアメリカで働く際に大きな手助けとなります。また、入念な準備を必要としますが、在学中にはCoopの制度を使って海外で働くことも可能です。特にファーストキャリアを海外で、と考えている方はぜひDDPに参加していただきたいと思います。
私は元々「長期留学で得られる経験を持って成長したい」と考えていたタイプで、将来の具体的な目標があったわけではありません。DDPに参加し、英語力、コミュニケーション能力、異文化への適応力を向上し、学位を取得することで、やりたいことを見つけた際の力としたいと考えていました。実際、留学中にこれらの能力は得られます。しかし、それらの力を身につけるには、莫大な課題量、TOEFLなどのテストより数段速い現地学生のスピーキング、その中で数多くあるディスカッション、その他様々な苦労を乗り越えなければなりません。同じ目標を持つ方は、その覚悟を持って臨んでいただければ、必ず将来への力になると思います。
「英語力をアップしたい」、「なんとなく長期留学へ行きたい」、「日本の就活に活かしたい」と考えている方、具体的なゴールを持たずに生半可な気持ちでいくと、後悔することがあるかもしれません。上記で述べた通り、DDPは他の留学プログラムより苦労が多いと考えています。そして、英語力アップや異文化に触れる、といった目標であれば他の短期留学、長期留学でも達成できます。また、日本で就職活動をしたいと考えている方、私は経験したのでわかるのですが、DDPに参加すると日本の一般的な就職活動の時期と合わないということも理解しておく必要があります。日本の学生が就職活動に本腰を入れる中、DDPはCoopの期間や授業の学期と重なり、勉強と就活を同時並行してやらなければならず、これがとても難しかったです。留学をしている学生向けに開催される就活フォーラムを活用するなど、就職活動のことも考えておいたほうが良いかもしれません。
最後に、留学を目指すうえで知っていただきたいのが、卒業後に評価をされるのは2年以上の留学期間やカナダの大学の学位等の「書類上の事実」ではなく、「留学期間中に何をしたか」、その内容だということです。
DDPに参加するのはそれだけで難しいかと思います。しかし、もし参加できたのならそこで満足せず、様々なことに挑戦していただきたいです。DDPは、とことんこだわれば、他の誰もしたことのない経験ができ、そこで得た能力は大きな財産になります。これから参加される方には是非、留学中に「何を考え、どう行動し、どのような結果となり、そこから何を学べたか」、これらを意識しながら、積極的に行動を起こしてほしいと思います。
プログラム修了学生からのメッセージ(2020 年執筆)
ヴィクトリア大学と明治大学の学位記を受領した高見澤秀介さん(経営学部卒業)
デュアルディグリー は他の留学プログラムとは違い、学士取得という一先ずのゴールがあります。
それは、海外大学の授業・生活・文化を体験するだけでなく、就業経験や海外大学卒業といった、より挑戦しがいのある機会があることを意味しています。
卒業後の進路としても、海外大学院へのMBA留学や、外資系企業への就職、カナダへの移住など、その選択肢が広がることは間違いありません。
もちろん、そうしたメリットを享受するためには、大学レベルの経営・会計・金融といった学問を英語で学ぶ努力や、海外で生活をすることへの忍耐力が必須となります。
短期的に見ると、様々な不安が募るかと思いますが、長期的にみて学生生活の2年半をそのような環境で過ごす事は、後の人生にプラスに寄与すると信じています。
卒業した今だからこそ思うのは、プログラムのおかげで理想とするキャリアをスタートできたこと、その後起こりうる海外転勤などの変化にも強気に考えられるようになったことに感謝しています。
プログラム参加学生からのメッセージ(2018 年執筆)
「300:420000:1」
明治大学 経営学部(ヴィクトリア大学グスタフソン・ビジネス学部) 高見澤 秀介
私は数学と統計の人間なので、まずは大事な数字をいくつか紹介しようと思います。「300:420000:1」。この数字の意味はデュアルディグリープログラムが将来の参加者に与えるメリットを表したものです。
「300」という数字は、出会える同級生の数を表しています。BCom (商学部)の授業の特徴は、グルーブワークが中心です。300人の同期は5つのクラスに分けられ、さらにそこから4人のチームを組まされます。この「チーム」の中で如何に自分が貢献できるかが、プログラム成功への鍵になってきます。なぜなら、このチームは学期の成績を共にする4人だからです。例えばチームの1人がサボっても、それはチームをうまく活用できなかった自分たちの責任になり、連帯責任として低い成績を付けられます。それを防ぐために、BComでは5つのCore(必修)授業を私たちに提供してくれます。例えば、Leading People and Organizations (COM321) では、チーム内の対立の解決方法や、モチベーションの上げ方、交渉術などを学び、最終課題では実際の企業のリーダーにチームで取材を行い、彼らがどのようにこれらの座学を実務に応用しているのかについて調査、プレゼンを行います。他のCore授業も実際の企業の人たちに、チームでアポイントメントを取って取材・調査をするものが多いです。このように、常にチームで動くことが多いので、友人が出来るかなという留学前の不安は抱かなくて大丈夫です。また、勉強だけではなく、毎月各クラスでパーティーがあったりもするので、クラスメイトと仲良くなれる機会が多く用意されています。
次に「420000」という数字は、最初の学期(9月〜12月)の授業で私が読んだ英語文献の総文字数を表していて、これは参加者の英語能力を格段に向上させる事を意味します。毎日平均して教科書を40〜60ページほど読むのですが、最初は分からない単語も多く、なかなかスムーズに読めずに葛藤していたのを覚えています。ですが、英語は量をこなすことで確実に上達します。私の場合、20ページ(≒1チャプター)読むのに、9月では平均で2時間42分かかっていたのが、12月には1時間28分で読めるようになりました。毎日コツコツ努力したのが目に見える成果として現れるのが、このデュアルディグリーの特徴だと思っています。他にも、いわゆる英語技能と呼ばれるWriting、Listening、Speakingの能力は格段に上がります。私は最初の4ヶ月で合計3万文字(≒60ページ)のペーパーを書き、到着してから今日までの115日間は英語漬けになっていたので、今では日常生活の英語で困ることもなくなり、夢ですら英語で見るようになりました。これはすなわち、物事を考えるときや言葉を話すときに、私の中で無意識に日本語よりも英語を優先して考えるようになったことを表しています。
最後に「1」という数字は、デュアルディグリープログラムが他の留学プログラムとは違う、様々なチャンスを与えてくれる唯一無二のプログラムである事を表しています。特に、1年間の就業経験が積めるCo-opというプログラムは、交換留学にはない大きな魅力です。Co-opという必修科目で、夏休み(5月〜8月)などの長期休暇を利用して、約1年間のインターンシップを行う事ができます。その過程として、海外企業への履歴書の書き方や、ビジネスレター、テーブルマナーなど、海外で活躍するビジネスパーソンに必要な素養を学ぶ事ができます。学生一人一人には、コーディネーターと呼ばれる指導者が付き、履歴書の添削や面接の練習をいつでも行ってくれます。私自身も現在、コーディネーターの方と週1〜2で面談を行っています。その結果、私は実際に日系、外資、計3社からのオファーをいただく事ができました。
そして、将来のデュアルディグリー生に向けてメッセージがあります。留学前は、2年半という期間の長さ、英語の授業についていけるかどうか分からない不安に尻込みしがちですが、どうかこれらの不安を理由に参加を断念しないでください。勿体無いです。もし応募基準に達しているのならば、迷わず応募してください。それくらい価値のあるプログラムです。このプログラムでは、英語を伸ばすだけではなく、21カ国の国からやってくる同級生と英語でチームワークを鍛えることができます。それは、まさしく「グローバル経営人材」に必要な要素を学べる近道であると私は信じています。
ヴィクトリア大学からのメッセージ(2017年執筆)
左から、交換留学した渋木大知さん(経営学部)、ヴィクトリア大学のリーコック先生、
本プログラムに参加中の高見澤秀介さん(経営学部)、ヴィクトリア大学スタッフのオードベールさん
ヴィクトリア大学からこんにちは。みなさんはカナダの大学で学ぶことを考えたことがありますか?ヴィクトリア大学と明治大学はデュアルディグリー・プログラムというたいへんユニークな取り決めを結んでいるため、それが可能なのです。2年半明治大学で学び、そのあと2年半カナダで経営学と商学を学ぶことを考えてみてください。その最大のメリットは、卒業時に明治大学経営学部から経営学士号、そしてヴィクトリア大学グスタフソンビジネス学部から商学士号の二つの学位を同時に取得できるのです。このデュアルディグリー・プログラムの修了生は、グローバル・シチズンというユニークな立場から、日本とカナダの両国で多くの就職の機会を得ることができるでしょう。
The Gustavson School of Business at the University of Victoria is one of the top schools in Canada and is famous for having a mild temperature year round. Our active exchange program is also renowned for sending over 80% of our undergraduate students overseas for one term. However, the characteristic which truly sets Gustavson apart from other schools is our three term mandatory co-op program. Students must complete about one full year of full time work at paid jobs in order to graduate. Imagine graduating with one year of overseas work experience!ヴィクトリア大学グスタフソンビジネス学部は、カナダのトップクラスの大学で、一年中穏やかな気候でも有名です。一学期に学部学生の80%以上を交換留学に送り出すプログラムも高い評価を受けています。しかし、グスタフソンが他の大学を大きく引き離している一番の特徴は、3学期の有償インターンシップが必修だということです。卒業にはこのフルタイムのインターンシップを約1年間やり遂げなければなりません。でも海外で、給料をもらって働きながら卒業できることを考えてもみてください。
Meiji University student Shusuke Takamizawa joined us this September to start his path towards becoming a global citizen. He has made many new international and Canadian friends and is performing well in our program. He is a very popular student! Our business management focused curriculum, as well as studying and working in an international setting, is helping to prepare Shusuke for a bright future in an increasingly globalized world. He describes the program as, “tough and fun”. Why not join Shusuke here in Canada and start your journey for a successful future?明治大学の高見澤秀介君は、この9月から我々のプログラムに参加し、「グローバル・シチズン」になるべく、その道を歩み始めました。多くの留学生やカナダ人の学生と友人になり、良い成績を収めながら頑張っています。みんなに好かれる人気のある学生です。国際的な環境での勉学と就業体験が可能で、かつ経営に焦点を当てた当校のカリキュラムは、ますますグローバル化が進む世界の中で、高見澤君が輝かしい未来を築く準備をサポートしています。彼は言います、「厳しくて、楽しいプログラムだ」と。カナダで秀介君とともに素晴らしい未来への旅を始めませんか?
現地での授業の様子
※画像をクリックすると動画再生のウィンドウが開きます。
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高見澤秀介さんのチームのプレゼンテーション
- 「Brian Leacock先生のLeading People and Organization (COM322)の授業です。海外企業の日本進出に伴って生じる文化的な違いを調べて、チームメイトに説明し、その解決策を案出するのに苦労したのと同時に、友人や教授の方に高い評価をいただいた時は達成感を感じました。」