経営学部

フィールドスタディA(岡山県岡山市:菊地先生)実施報告

2024年10月16日
明治大学 経営学部事務室

NAWATEプロジェクトの説明を受けるNAWATEプロジェクトの説明を受ける

外国人旅行客への聞き取り①外国人旅行客への聞き取り①

外国人旅行客への聞き取り②外国人旅行客への聞き取り②

住民への聞き取り①住民への聞き取り①

住民への聞き取り②住民への聞き取り②

住民への聞き取り③住民への聞き取り③

現地調査結果の発表中現地調査結果の発表中

4日間お世話になった「とりいくぐる」の前で4日間お世話になった「とりいくぐる」の前で

実習先:岡山県岡山市
実習期間: 2024年6月5日(水)~6月8日(土)
テーマ: 人と場所をつなぎ、まちをデザインする取り組みの実践を学ぶ-岡山市奉還町の事例から-

目的(実習のねらい):

本講義は、岡山県岡山市の中心商店街で展開されているまちづくりを題材に、フィールドワークを通じた知見や資料の収集と、それに基づくレポートの作成という一連のプロセスを経験することを目的として実施した。具体的には、岡山市内の奉還町を拠点に、人と人、人と場所をつなぎ、まちをデザインする取り組みを実践している組織(本学卒業生も中心的にかかわっている企業)を訪問し、その取り組みや考え方について検討を行った。

実習報告:
今年度のフィールドスタディは、事前提出課題を基に選抜した14名の学生(全て1・2年生)が履修参加した。現地調査前の事前学習では、グループ毎に訪問先の下調べと事前研究を行った。特に訪問先の奉還町商店街の特徴や、ゲストハウスの形態、岡山の消費動向などについて入念な下調べとともに質問の検討を行った。特に質問項目については数週間にわたって、「よい質問」づくりに時間を割いて検討を行った。

実習は6月5日から8日まで3泊4日で行い、奉還町のゲストハウスを拠点に、岡山市の市街地と奉還町商店街でフィールドワークを実施した。初日の5日は移動日となり、夕方までに岡山市入りをした。
6日は岡山市駅前の桃太郎像前に集合後、レンタサイクルを使って東口側の表町商店街、岡山城・県庁周辺、後楽園、西口側の県総合グラウンド、岡山大学キャンパスを視察し、岡山市の中心地の構成の特徴の把握に努めた。午後に奉還町4丁目でゲストハウスやラウンジを運営するNAWATE PROJECTを訪問し、ゲストハウスとりいくぐるの成り立ちや展開、今後の活動の方向性などについて、本学部卒業生の成田海波氏やスタッフから説明を伺った。その後、一つ一つの建物の説明と奉還町商店街のガイドツアーをしてもらい、翌日のグループ活動に向けた様々な情報と気づきを得ることができた。
7日は、三つの班が与えられた課題に対する提案を行うためのフィールドワークを行った。与えられた課題は、商店街の「営み」の中に溶け込む外国人(住民、観光客)に目を向け、外国人の生活の実態の把握・分析を行い、商店街やラウンジカドでどのようなビジネス・サービスができるかを検討することであった。商店街内の外国人の商店主やお客さんに聞き込みに行く班、岡山国際交流センターに話を聞きにいく班、近隣大学の学生や留学生にヒアリングを行う班など、それぞれが独自のアプローチから検討を行い、夕方にラウンジで発表会を実施した。発表会には地元で活動する建築家・プランナーや地元の高校生も参加し、活発な質疑や議論が行われ、事前学習とフィールドワークの組み合わせによる学びの醍醐味を堪能した時間となった。
8日は、三日間お世話になったゲストハウスのスタッフとの別れを惜しみながらの解散となった。事前調査や質問項目をじっくり考えることや、現地調査の重要性、ヒアリングの仕方など、様々な気づきを得ることのできた実習となった。訪問をお引き受けいただいたNAWATEPROJECTの皆様には記して感謝申し上げます。

以上

菊地 端夫 専任教授