訪問先の取り組みを聞く
現地でのインタビュー
現地調査後のプレゼン
実習先:岡山県岡山市
実習期間: 2025年5月28日(水)~5月31日(土)
テーマ: 人と場所をつなぎ、まちをデザインする取り組みの実践を学ぶ-岡山市奉還町の事例から-
目的(実習のねらい):
本講義は、岡山県岡山市の中心商店街で展開されているまちづくりを題材に、フィールドワークを通じた知見や資料の収集と、それに基づくレポートの作成という一連のプロセスを経験することを目的として実施した。具体的には、岡山市内の奉還町を拠点に、人と人、人と場所をつなぎ、まちをデザインする取り組みを実践している組織(本学卒業生も中心的にかかわっている企業)を訪問し、その取り組みや考え方について検討を行った。
実習報告:
今年度のフィールドスタディは、事前提出課題を基に選抜した14名の学生が履修参加した。現地調査前の事前学習では、グループ毎に訪問先の下調べと事前研究を行った。特に訪問先の奉還町商店街の特徴や、ゲストハウスの形態、岡山の人口動態や観光の現状などについて下調べとともに事前質問項目の検討を行った。
実習初日の5月28日は移動日となり岡山に移動した。29日は午前にレンタサイクルを使って東口側の表町商店街、岡山城・県庁周辺、後楽園、西口側の県総合グラウンド、岡山大学キャンパスを視察し、岡山市中心地の構成の特徴の把握に努めた。午後に奉還町4丁目でゲストハウスやラウンジを運営するNAWATE PROJECTを訪問し、ゲストハウスとりいくぐるの成り立ちや展開、今後の活動の方向性などについて、本学部卒業生の成田海波氏やスタッフから説明を伺った。その後、一つ一つの建物の説明と奉還町商店街のガイドツアーを実施した。
30日は、三つの班が与えられた課題に対する提案を行うためのフィールドワークを行い、夕方にラウンジで発表会を実施した。学生の提案に対する活発な質疑や議論が行われ、事前学習とフィールドワークの組み合わせによる学びの醍醐味と難しさの両方を実感した時間となった。
31日は、振り返りの後に東京に移動した。訪問前の事前調査の重要性や、実際に訪問して空気感や雰囲気を感じ取ることの必要性、効果的なヒアリングの仕方など、様々な気づきを得ることのできた実習となった。
以上
菊地 端夫 専任教授