経営学部

須田善明 宮城県女川町長(経営学部卒)と塚本ゼミが懇談しました

2012年02月09日
明治大学 経営学部事務室

最前列向かって左端から2人目が須田善明女川町長(女川町仮庁舎内にて撮影)最前列向かって左端から2人目が須田善明女川町長(女川町仮庁舎内にて撮影)

 2012年2月6日に塚本ゼミナール所属ゼミ生12名が、経営学部出身で201111月に宮城県女川町長に就任したばかりの須田善明氏と面会し、懇談する機会をいただいた。今回の訪問は、国際的な人道支援NGOとして知られ、現在石巻を中心に被災地支援(仮設住宅等支援、漁業再生支援)でも活躍している特定非営利活動法人JENの森信之東北事業部長と小暮広行石巻事務所長の仲介で実現した(塚本ゼミでは2月6日に石巻市内のJENの活動拠点を視察)。

 女川町は今回の震災で町全体が壊滅的な被害を受け、住民(約1万人)の1割近くが津波の犠牲となり、町内の事業所・住家の約8割が破壊された、東北の被災地の中でもきわめて被害状況の深刻な地域である。津波の高さは20mにも及び、女川町庁舎も破壊されるほどだった。

 町長との面会は2030分ほどだったが、経営学部の先輩と後輩ということで終始和やかなムードで進み、学生からの質問にも丁寧に答えられていた。笑顔の中にも、ひとつひとつの言葉には若き町長(39歳で町長に就任)としての並々ならぬ決意がうかがわれた。「われわれの年代は社会全体の責任を間違いなく担う世代になるわけですから、この復興の一歩目から、われわれが将来の責任から逃げないで、今からそれを負うべきだと考えて、この11月から町長をやらせていただいている」、「ほぼ町1つがなくなったという状況のなかで、新たに町をつくり直す」といった町長の言葉は、若い学生の心にも強く響いたことと思う。

 なお2012年3月3日(土)には、明治大学リバティタワー1階1011教室で開催される経営学部公開講座「多様な主体の連携による被災地復興の可能性」において、12:40より須田町長の基調講演が予定されている(文責:塚本一郎 経営学部教授)。