経営学部

フィールドスタディC(北京・上海:カク先生)実施報告

2017年07月24日
明治大学

中国人民大学にて学生交流中国人民大学にて学生交流

蘇寧雲商 訪問蘇寧雲商 訪問

南京田家炳高级中学にて学生交流南京田家炳高级中学にて学生交流

南京富士通南大軟件技術有限公司 訪問南京富士通南大軟件技術有限公司 訪問

コニカミノルタ無錫工場 訪問コニカミノルタ無錫工場 訪問

2017年6月12日から6月21日まで、日中における人材マネジメントを研究するため、フィールドスタディCを実施した。留学生3名を含む学部生8名が参加し、大学院生6名も同行した。留学生が通訳を行った。
6月12日、羽田空港から上海へと向かった。その後、国内線で北京に向かう予定だったが、悪天候で飛行機が飛ぶ見込みがつかなくなったため、急遽上海で一泊することとなった。
13日は早朝の高速鉄道に乗り北京へと向かい、午後は中国人民大学を訪問し、学生とプレゼンテーションや質問交換を行い交流した。同世代の中国人と意見交換する場はとても有意義であった。その後佳釜という食品ネット企業を扱う郝さんから講義受け、EC事業について企業家の生きた意見から学ぶことができた。夜には天安門広場を見学し、中国の悠久歴史を感じた。
14日は北京から移動し、雄安新区を建設中の保定市を訪問した。北京の首都機能一極集中からの緩和及び人口の分散を狙い、今後経済特区として発展する見込みである雄安新区が完成する前の姿を見られたことは、とても貴重な経験となった。その後邯鄲へ移動した。
15日は午前に武安市にあるポンプの部品を扱う老舗企業、宏泰泵业有限公司を訪問し、短命と言われる中国企業の中で長期間事業を続けている経験から、企業存続させる経験を学んだ。午後は新エネルギーを扱う银隆の展示館へ行き、武安地区の工業について学んだ。その後邯鄲から正定を経由し、南京へ移動した。
16日は午前に中国の大手家電量販店である蘇寧雲商を訪問した。小売業からネット企業への転換に成功した企業の例を見ることができた。午後は南京田家炳高级中学という高校を訪問し、学生と交流した。中国の高校生の意識の高さは我々日本の大学生が見習うべきだと感じた。また、日本語会話能力も大変高く、我々を驚愕させた。その後、明の初代皇帝朱元璋によって建設された南京城壁を見学し、中国の悠久の歴史を学んだ。
17日は午前に南京大虐殺記念館を訪問し、過去の戦争の悲惨さを学ぶとともに、日中の今後の平和を祈った。午後は南京富士通南大軟件技術有限公司を訪問し、日系企業において人材の確保を中心とする人材マネジメント等の問題について学んだ。その後、We Chatビジネスを営む施さんから講義を受け、ミクロビジネスについて学んだ。
18日は長江や中山陵を見学し、中国革命の父である孫文を偲んだ。
19日は午前に製薬会社の金陵制药有限公司を訪問し、薬の生産ラインや研究室を見学した。午後は無錫へ移動し、家具を生産している民営企業の江陰市友邦家庭用品有限公司を訪問した。中国の中小企業が発展していくプロセスを学んだ。
20日はコニカミノルタの無錫工場を訪問した。中国で成功している日本企業のモデルとして、学ぶべき点が多々あった。その後、上海へ移動した。
21日は上海豫园老街や上海万博の中国館を見学し、中国の生活文化の歴史を学んだ後、羽田空港へ帰国した。

今回のフィールドスタディを通し、中国企業の現場から学んだことは計り知れない。この経験は現場に行かなければできないことであるし、時には教科書を読んで培った知識を180度変えさせたものもあった。この貴重な経験を今後の研究に活かしていきたい。
また、我々を歓迎し、丁重に応対していただいた訪問先の各企業の方々にこの場をお借りして改めて謝意を述べたい。ありがとうございました。

郝燕書 専任教授