経営学部

フィールドスタディD(東海京滋地区:藤江先生)実施報告

2019年03月27日
明治大学 経営学部事務室

日本初の乗用車専門工場へ納入したウェブ・コンベヤ日本初の乗用車専門工場へ納入したウェブ・コンベヤ

国産初のボウリングマシン国産初のボウリングマシン

日本初のコンピュータオンライン制御によるラックビルシステム日本初のコンピュータオンライン制御によるラックビルシステム

小牧事業所 クリーンFA棟組立ルーム小牧事業所 クリーンFA棟組立ルーム

ウェブ社から贈られた記念の楯。両社を示すチェンが固く結ばれている。ウェブ社から贈られた記念の楯。両社を示すチェンが固く結ばれている。

ブランドメッセージ付コーポレートロゴマークブランドメッセージ付コーポレートロゴマーク

都内で行われた記者会見都内で行われた記者会見

記念写真記念写真

テーマ  :「地域企業・産業調査」
実習期間:2018125日~127
実習先 :東海京滋地区企業

本実習(「地域企業・産業調査」)では,地方産業都市を訪問し,地域中核企業や地域の伝統を活かした独自の理念や戦略をもつ企業を訪問し、経営トップ・幹部クラスの方々の講義をお聞きし、併せて事前に送付している学生の質問を基に質疑応答を行い、ヒアリング調査そして工場見学を行った。実習の目的は、訪問企業の歴史や現状、課題を知り、その展望について考えるヒントを得ることであり、「ものづくりの心」を感じ,それを具体化する力の必要性を知ることである。
 今回は3社(関刃物ミュージアム、株式会社ダイフク、川島織物セルコン)を訪問したが、その中で、株式会社ダイフクについて、その沿革・歴史、現状、学生の御礼・感想を紹介する。


<沿革・歴史(同社HPより)
1937
株式会社坂口機械製作所発足,資本金30万円、従業員150人。大阪市西淀川区大和田町に工場を建設、製鉄用の鍛圧機械を中心に製造。翌年から各種クレーン、起重機船など手がける。


1944
「株式会社坂口機械製作所」から「兼松機工株式会社」に社名を変更


1947年 
「兼松機工」から「大福機工株式会社」に社名を変更、当時大阪と福知山に工場があったことから、大福と名づけた。生産機種をスタッカーなどに変更し、荷役運搬機械の製造を開始。


1956
年 

トヨタ自動車工業からウェブ・コンベヤシステムを受注


1959 
日本初の乗用車専門工場にウェブ・コンベヤを納入

トヨタ自動車工業・元町にウェブ・コンベヤシステムを納入した。鍛圧機械協会を正式に脱会し、マテハンに専念

1963
年 

小牧工場竣工、操業を開始。米国ボウル・モアー社との提携でテンピン・ボウリング・
マシンの国産第1号機を完成

1969年 
日本初のコンピュータオンライン制御による自動倉庫を納入

旭化成工業・延岡ベンベルグ工場に日本初のコンピュータオンライン制御による「ラックビ
ルシステム」を納入

1990年 
全国主要地域に物流センターを開設

東京、神奈川、大阪、名古屋、滋賀に物流センターをオープン。機器商品の配送業務などを行った。

米国に物流システムの販売会社を設立(2004年にダイフク・アメリカへ統合)

滋賀事業所で事務棟、D工場、小牧事業所で厚生棟、クリーンFA棟がオープン

1994年
総合展示場「日に新た館」オープン、
滋賀事業所内に世界最大規模のマテハン総合展示場「日に新た館」を開設した。

2007年 
米国「ウェブ」社がグループ入り
チェンコンベヤなどマテハンメーカーの草分けで、かつて40年にわたり技術提携を結んでいた「Jervis.B.Webb」社の株式を100%買収。海外事業の強化、空港用手荷物搬送事業への参入などを図る。

2013年 
中期経営計画「Value Innovation 2017」スタート

2017年 
3月期の連結経営目標を売上高で2,800億円、営業利益率を7%とする、新たな中期経営計画がスタート。「マテハンメーカー」から「バリューイノベーション企業」へと進化を遂げることを目指す。 ブランドメッセージ「Always an Edge Ahead」を制定
中期経営計画のスタートに合わせ新たにブランドメッセージを制定。

2018年 
ファーストリテイリング社と戦略的グローバルパートナーシップを構築
中長期的・包括的な物流に関する戦略的グローバルパートナーシップ合意書締結


「御礼状」(一部抜粋)

 「総合展示場の見学の他、私たちの拙い質問にも丁寧にお応え頂きとても嬉しく思います。 「日に新た館」の見学では一つ一つの製品に対して細かくご紹介頂き、製品ごとの違いや目的をより深く理解することが出来たと共に、実際に貴社の製品を近くで拝見することで、スケールの大きさや速度の速さをより体感的に感じられ、その迫力に圧倒されました。見学の中で大きな製品から小さな製品まで多くの物を拝見させて頂き、それぞれの製品がお客様のご要望に細かくお応えする素晴らしい性能を持っており、「最先端のソリューションで物流を進化させる」という言葉を肌で感じ感動致しました。そして今後の私たちにもお客様のニーズを的確に把握し、素早く最適なソリューションを導き出す力が求められているのだと改めて感じられました。
貴社に訪問出来なければ決して経験できないような貴重な体験をさせて頂いた事重ねて感謝申し上げます。」
M.M


「先日は御多忙中、貴社訪問をお引き受け下さいまして、誠に有難う御座いました。 今回、貴社の総合展示場「日に新た館」訪問で、私たちにとってまだあまり耳馴染みのない「マテリアルハンドリング」、そしてその現代社会の諸産業における重要性について勉強させて頂きました。実際に貴社のハンドリングシステムを拝見し、その技術力・効率性の高さと同系統システムでも非常に多くのバリエーションがあることに驚かされました。私個人にとってもマテリアルハンドリングという分野に興味を持つきっかけとなったように思います。」
T.U


売上高4,000億円を超えるマテリアルハンドリング企業の発信基地である「日に新た館
訪問(説明と見学、質疑御いう等)により本授業の〈到達目標〉に近づくことができたと考える。 

藤江 
昌嗣 専任教授