経営学部

フィールドスタディB(長野県上田市:中澤先生)実施報告

2019年03月31日
明治大学 経営学部事務室

テーマ  :自らなりわいを創る
実習期間:2019年1月31日から2月1日
実習先 :長野県上田市


目的(実習のねらい):
 「田舎暮らしは魅力的だが,仕事はどうする?」と考えるとき,どうしても「雇われて働く」という選択肢にとらわれがちである。しかし,上田市のような地方小都市でも,雇われるのではなく,自らなりわいを創り出すことで,日々自分らしく暮らしている人々が現れ始めている。今回のフィールドスタディでは,行政の取り組みに加え,創業者の方々へのインタビュー調査を試み,フィールドワークの面白さを味わってもらうことを目的とする。創業者たちのバイタリティ溢れる生きざまに接することで,オルタナティブな生活の可能性について考えてみたい。

実習報告:
1月31日(木)
上田駅改札集合.すぐ上田駅前のビル,パレオの会議室に移動し,上田市商工課の方から,上田市の創業支援とその実績についてレクチャーを受けた.
各自名物のそばなどを食した後,味わいのある上田電鉄別所線に乗り,バリューブックス上田原倉庫に向かう.バリューブックスはインターネット古書店としては大手で,明治大学とも「古本募金」を通じてつながりがある.実際の仕事の値段付けや在庫管理の現場を見ながら,事業概要について説明していただいた.
駅前のホテルにチェックインした後,再集合し,上田映劇に向かう.上田映劇は,100年以上前に建てられた映画館.シネコンや映画離れで定期上映を停止したが,有志がNPOを結成して定期上映を再開した.いかんせん,100年前の建物なので,保守が大変そうだ.支配人のお話を伺った後,タイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」を鑑賞.学生にとってはミニシアターで映画を見るのも実習の部類に入るだろう.映画も佳品であった.総勢20人近くで上田名物の焼き鳥を食べながら,映画の感想などについて語る.

2月1日(金)
午前中は5つの班に分かれて,あらかじめ設定した項目について,雇われない働き方・暮らし方をしている人たちへのインタビュー.ネットでの事前調査,アポ取り,訪問ルートの検索も事前学習のうち.インタビュー終了後,別所温泉あいそめの湯の交流室にて聞き取り内容をシェアするまとめの会.参加した学生1人1人に感想を述べてもらった.もちろん,温泉にも浸かった.

成果:
FSBということで,結果的に1年生主体のフィールドスタディとなった.事前学習からフレッシュな感じを受けたが,同時に頼りないところもあった.しかし,最後のまとめの会では,聞き取ってきた内容を丁寧に話してくれ,しかもみんなが真剣に聞いていた.また, 1人1人が自分の言葉ではっきり感想を述べていたことも印象に残った.やはりフィールドでの学びは効果が大きいと実感した.

中澤高志 専任教授

バリューブックスで出荷を待つ本たちバリューブックスで出荷を待つ本たち

集合写真集合写真