経営学部

フィールドスタディ C(北海道:折方先生)実施報告

2020年03月24日
明治大学 経営学部事務室

五稜郭公園内、箱館奉行所前に設置されていたリトファスゾイレを囲んで五稜郭公園内、箱館奉行所前に設置されていたリトファスゾイレを囲んで

五稜郭タワー株式会社専務取締役 中野様と記念撮影五稜郭タワー株式会社専務取締役 中野様と記念撮影

金森商船株式会社での研修の様子金森商船株式会社での研修の様子

金森商船株式会社常務取締役 柳谷様と記念撮影金森商船株式会社常務取締役 柳谷様と記念撮影

実習先 : 北海道函館市
実習期間: 2019年7月4日〜7月6日
テーマ : 開港都市函館の産業と文化
 
目的(実習のねらい):
本講義は、文明開化と異文化交流の視点から、開港都市の一つである北海道函館市の歴史と現在を学び、また、観光産業やまちづくり計画を通した今後の展望について学ぶことを目的として実施された。戊辰戦争の終結の地でもある函館で、「世界史」の中における日本という 視点を改めて学ぶことを通して、経済面からだけではない「グローバル」な視点を体得することもこの実習の重要な目的のひとつである。

実習報告:
 事前学習では3つのグループに分かれて訪問予定先企業の情報収集や、班ごとの学習テーマに沿った訪問先選定、スケジュール設定などを行った。

 現地調査は7月4日から6日の2泊3日で行われた。初日の午前中は函館駅周辺の散策や朝市の様子を見学し、午後は株式会社五稜郭タワーを訪問、五稜郭タワー専務取締役の中野晋氏にお話を伺い、タワーの歴史や地域における役割、また函館市全体の観光産業における海外とのつながりや新しい試みの模索などについて学ぶことができた。その後五稜郭公園内の箱館奉行所を訪問し、戊辰戦争前後の函館市の歴史や奉行所の建築様式について学んだ。

 2日目は終日グループ別の実習を行った。
「函館観光活性化の施策と歴史」をテーマにした班は、函館市の観光活性化のための施策を「行政」と「民間」の両面から調査するため、函館市役所観光課の担当者の方にお話をうかがわせていただいた上で現地の様々な施設の視察を行った。
「宗教施設と観光」をテーマにした班は、元町地区のいくつかの宗教施設で責任者の方や案内係の方に直接インタビューを行っていた。その際、インバウンドを意識した取り組みがどの程度なされているかという観点からの調査を取り入れるなどの工夫を行っていた。
 「ラッキーピエロの経営戦略」をテーマにした班は、函館市内各地に点在するラッキーピエロ17店舗のうち本店を含む5店舗を訪問し、聞き取り調査などを行っていた。規定上レンタカーの使用が許可されないため多くの店舗を回ることができなかったようなので、今後同様の調査希望があった場合にタクシー利用について検討したい。

 3日目は、株式会社金森商船の営業部常務取締役柳谷一美氏に倉庫の歴史や現在について、また観光地であると共に地域密着型の施設としての役割も担う倉庫の在り方や今後の展望についてお話を伺った。また、倉庫の様々な施設をご案内いただいた。普段は見学できない倉庫内部にまでご案内いただくなどの便宜をはかっていただき、学生にも大きな刺激となったようである。
例年企業訪問や市役所の訪問は非常に有意義なもので、学生たちは経営者の方々からのお話を興味深く拝聴すると同時に、積極的に準備してきた質問をする姿が見られた。
 
 事後学習としては、フィールドスタディ全体に関する報告書のまとめと、各グループのグループリサーチのまとめを行い、最終的にパワーポイントを作成して成果発表会を実施した。学生たちにとっては準備の負担も多く特に一部の中心的に動いた人たちは大変だったようだが、グループ別に共に学んだことで仲間意識も深まったようで、総じて非常に充実した講義となった。 例年企業訪問や市役所の訪問は非常に有意義なもので、学生たちは経営者の方々からのお話を興味深く拝聴すると同時に、積極的に準備してきた質問をする姿が見られた。

成果:
学生の仲が深まったこと、責任意識が芽生えたことが大きな成果だと思います。特に、自分たちで訪問先を選定しアポを取り学ばせていただくという経験は、彼らにとっては大きい経験となったのではと感じます。


折方のぞみ 専任准教授