経営学部

フィールドスタディD(タイ(バンコク):原田先生)実施報告

2024年03月18日
明治大学 経営学部事務室

タイグリコ訪問タイグリコ訪問

サイアムクボタ訪問サイアムクボタ訪問

タイライオン訪問タイライオン訪問

バンコク紫紺会交流バンコク紫紺会交流

タイトヨタ訪問タイトヨタ訪問

実習先: タイ(バンコク)
実習期間: 2024年2月24日(土)~2024年3月1日(金)
テーマ: タイ市場における日本企業のマーケティング戦略の実態調査

目的(実習のねらい):
事前学習・調査・事後学習を通じて、タイにおける日本企業のマーケティング戦略の特徴ならびに課題を学ぶことが、
本講義の目的である。同時に、グローバル人材に必要な能力を知ることも目的である。

実習報告:
 事前学習では、学生はグループに分かれ、各グループで訪問先企業を決めアポイントを取った。今回は、タイの首都バンコクに所在する企業を対象に訪問することになった。事前学習をもとに質問票を作成し、それを訪問先企業に送付した。また、バンコク紫紺会とも交流を図った。帰国後、訪問先企業に確認を取りながら、調査結果を報告書にまとめこの講義を終了した。
詳細は次の通りである。

2/25(日)、2/26(月) 流通実態調査
 日用品の新興国市場戦略において鍵となるトラディショナル・トレード(TT)の特徴を理解するために、バンコク市内の流通実態を調査した。モダン・トレード(MT)と比較しながら、TTの商品構成、価格帯、パッケージなどについて理解した。

2/27(火) タイグリコ訪問
 タイグリコを訪問し、タイ市場でのマーケティング戦略について学んだ。競合との差別化、チャネルへの対応など、タイグリコが取り組んでいるマーケティング戦略について教えてもらった。

2/28(水) サイアムクボタ、およびタイライオン訪問、バンコク紫紺会交流
 午前中は、サイアムクボタを訪問し、タイの農業事情、ならびにサイアムクボタにおけるタイ市場戦略について学んだ。特に、販売網構築や顧客との信頼関係構築の方策について学んだ。 
 午後は、タイライオンを訪問し、衛生商品(とりわけ歯磨き粉や歯ブラシ)のマーケティングについて学んだ。急速に拡大するCVSへの対応などについて教えていただいた。
夜は、バンコク紫紺会と交流した。会員から海外で働くことのやりがいや苦労などについて教えていただいた。

2/29(木) タイトヨタ訪問
 タイトヨタを訪問し、タイトヨタのマーケティング戦略や営業戦略について学んだ。ピックアップトラックを中心とした製品ラインアップ、ディーラー管理、台頭するEVへの対応などを教えていただいた。

 以上のように本講義では、事前学習・調査・事後学習を通じて、タイ市場の日本企業のマーケティング戦略について学習した。学生は、今回の講義を通じて、タイ市場における日本企業のマーケティング戦略の実態だけでなく、海外駐在員の役割やビジネスマナーなど多くのことを学んだと思われる。
 通常の座学の講義では経験することができない貴重な学習の機会であった。
本講義は、訪問企業の協力なしでは実現できない。改めて訪問先企業の方々には感謝申し上げたい。
また、バンコク紫紺会、とりわけ吉田誠会長には重ねて感謝申し上げたい。
 
原田 将 専任教授