経営学部

フィールドスタディB(千葉県、栃木県、群馬県:新宅先生)実施報告

2025年03月31日
明治大学 経営学部事務室

JFEスチール(株) 東日本製鉄所 千葉地区訪問JFEスチール(株) 東日本製鉄所 千葉地区訪問

キヤノンメディカルシステムズ(株)訪問キヤノンメディカルシステムズ(株)訪問

(株)SUBARU 群馬製作所 矢島工場 訪問(株)SUBARU 群馬製作所 矢島工場 訪問

実習先:JFEスチール、キヤノンメディカルシステムズ、SUBARU
実習期間: 2024年10月29日(火)12月3日(火)12月17日(火)
テーマ: 製造業現場のフィールドワーク

目的(実習のねらい):

1. 調査対象について、事前調査のために、適切な文献・資料などを収集整理する能力を身に付けること。
2. 収集した文献・資料をもとに、現場観察につながる課題設定ができること。
3. 現場で聞いたこと、見たことなどを、フィールドノートとして詳細かつ正確な記録を残すこと。
4. 事前学習とフィールドノートをもとにして、適切なレポートを作成できること。

実習報告:
A)JFEスチール(株) 東日本製鉄所 千葉地区
現在の鉄鋼生産の技術と現場を学びつつ、鉄鋼企業が脱炭素のために取り組んでいる新しい技術開発についても学んだ。
日本で排出されるCO2のうち、多くが産業排出だ。その中でも、群を抜いて多いのが鉄鋼産業(高炉では大量の石炭を燃やす)である。この産業のGXは日本の中で大きな課題である。
日程は、以下の通りである。
<スケジュール>
2024年10月29日(火)
14:00~14:40 会社概要説明&見学準備 
14:40~15:50 見学 高炉(車窓)、製鋼・連続鋳造工場、3熱延工場
15:50~17:00 GX戦略説明 Q&A

B)キヤノンメディカルシステムズ(株)
医療機器産業は、今後グローバルに成長する機会の大きな産業だ。この分野において日本でトップで、欧米の企業と世界最先端で競争している同社の本社工場を見学した。また、生産-販売-在庫(PSI)の間の調整と生産計画の実務について、担当者から学んだ。
<スケジュール>
2024年12月3日(火)
10:20~11:30 会社概要説明
11:30~13:00 PSI基礎教育
13:45~14:45 工場見学
15:00~16:00 Q&A

C)(株)SUBARU 群馬製作所 矢島工場
日本の自動車産業は世界をリードしてきた。ものづくりの現場の生産性は、世界の工場をいまでも圧倒している。その実態について現場の工場見学を通じて学んだ。
また、自動車産業は電気自動車への移行など、大きな変革期を迎えている。そういった変革への対応についても学んだ。
<スケジュール>
2024年12月17日(火)
9:00~10:45 
スバルビジターセンター(工場説明ビデオ鑑賞、展示ホール)
生産工場見学(最終組立工程)
映像見学(プレス工程、ボディ溶接組立工程、塗装工程)
11:00~12:00 電気自動車時代の新しい生産体制の説明 Q&A

成果:
製造の現場、およびその産業が抱える課題への対処計画を実際に見聞することによって、現場でどのような問題が起きて、それをどのように工夫して解決しているかを、身をもって理解することができた。学生にとって、実際の現場での問題解決や仕事の進め方について、直接見聞することができるたいへん貴重な経験であった。
また、現場見学をベースにして、フィールド調査ノートをどのように作成するかについても、実地学習することができた。

以上

新宅 純二郎 特任教授