「化学」は物質の性質や変化などを対象とする学問です。その守備範囲は広いですが、化学の醍醐味はやはり「ものづくり」にあります。私たちの研究室では、その「ものづくり」の立場から「高度医療を支えるバイオマテリアルの開発」を進めています。主な対象は「骨再生」で、骨や歯の主成分である水酸アパタイトを使って骨をつくる細胞が元気よくたくさん良い骨を作りたくなるような足場材料をつくる研究
を行っています。このような足場材料と細胞、細胞を元気にする薬剤を巧みに組み合わせて骨を再生させています。超高齢化社会の到来で骨粗鬆症などの骨疾患が増大していますが、我々は開発した材料を通して社会に貢献したいと考えています。このような医工連携の研究も化学の一分野です。興味ある学生諸君はぜひ我々の研究に力を貸してください。