ミクロ電子物性研究室
物質を磁場中に置き、FM~TV周波数(数MHz~数百MHz)程度の電磁波を当てると、物質に含まれる元素の種類に応じてある特定の周波数の電磁波が吸収されます。これが「核磁気共鳴(NMR)」と呼ばれる現象で、原子核がミクロな磁石であり、磁場中でコマのように回転することに原因があります。当研究室では原子核の持つこの性質を利用して、物質を構成する原子や電子といったミクロな粒子の状態や運動の様子を調べ、電気を流す流さない、磁石に付く付かないといった物質の「個性」がなぜ現れるかについて研究しています。