Go Forward

学部長メッセージ

明治大学での学びをステップに、より大きな世界へ!

明治大学理工学部長 立川 真樹

 現代社会は、高度な科学技術によってその繁栄が支えられてきた一方で、環境・エネルギー問題やパンデミックなど地球規模の課題に直面しています。今後も人類が持続可能な社会を築いていくために、科学の英知とそれに支えられた技術革新の重要性はさらに高まっていくでしょう。理工学部は、自然科学と数理を探究する理学系学科と自然科学を応用して人々の役に立つ技術を創成する工学系学科から構成されており、いずれの分野においても、論理的な思考により未知の問題にも柔軟に立ち向かえる理系人材を育てることを目標としています。
 学部教育では、すべての専門分野の礎となる自然科学と数学の基礎教育を重視し、自然現象に対する確かな理解を育むカリキュラムを提供しています。特に、試行錯誤を繰り返しながら自ら現象を体験する実験授業を大切な学びと位置づけ、1年次の物理学実験と化学実験を必修としています。また、理工系の知識のみならず、人類の歴史・文化や社会情勢に対する関心と理解、他者とのコミュニケーション能力を育てることも大切です。第2外国語まで含めた語学教育、総合文化ゼミナールなどの教養教育は、未知の世界への知的好奇心を掻き立てます。実験・語学・体育の授業は、様々な学科のメンバーで構成する「無学科混合クラス」で行います。学科を越えた友情は、もしかしたら一生続くかもしれません。
 そして、大学院に進学した学生たちは、研究の道へ一歩踏み出します。理工学研究科では、世界に通用する研究活動が繰り広げられています。その成果は、人々の幸福につながる技術革新かもしれないし、一見役には立たないけれど人類の知の集積に寄与する自然科学の知見かもしれません。もちろん、これら個々の研究成果も重要ですが、大学での研究には学生たちが主体的に参加し、研究を通して多くを学び卒業していきます。私たちの研究が世界を動かしていくとしたら、その一番の原動力は、研究を通して成長した何万何千人という卒業生たちです。
 大学は、学生が社会に飛び出すのをアシストする「発射台」のようなものです。明治大学は「個」を強くする大学。そして「個」は他者との相互作用で強くなります。理工学部には異なる学問を志す仲間が集い、自然に囲まれた生田キャンパスの教育・研究環境で切磋琢磨しながら、様々な分野に飛び立っていきます。一人でも多くの若者が、明治大学での学びをステップに、より大きな世界に飛躍することを期待しています。

明治大学理工学部長 立川 真樹

理工学部