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「厳密な論理による普遍的真理の世界」

数学科(約1分)

数学科の特色



 数理的な思考の第一歩は、原理に戻ってものごとを考える習慣を身に付けることにあります。数学が諸科学の基礎となる理由はそれだけではありません。「自然は数学を良く知っています」が、自然現象だけではなく、社会現象や経済活動など人間の行動までも、数学の言葉を使って書くことができるのです。ですから、数理的な思考法を身に付けることは、激動が予想される21世紀を生きぬく上で、大きな武器を手に入れることになります。数学という学問は、学ぶのに忍耐と時間が必要であり、使いこなすにも能力が必要ですが、それだけに、大きな実用性と広い応用力を持っています。真理を純粋な形で体験できるような数学の在り方も、数学科の教育の中に脈々と受けつがれています。また、コンピュータを駆使して数値計算を行ったり、CGを作成したりする営みも、数学科の研究教育に大きな部分を占めています。数学科に入り、数学を学びませんか。

カリキュラムのねらい





 数学の力をつけて卒業することが目標です。実力が伴わず卒業すると困るのは本人だけではありません。4年次「卒業研究I・II」が到達目標です。卒業研究では少人数に別れて研究室に所属し、具体的なテーマに沿って研究と勉学が行われます。個別の学習指導を主目的とする「ゼミナールI・II」は3年次後期に始まり、同時に4年次卒業研究のための所属研究室も決まります。1年次には「数学演習I・II」が設置され、数学の全体像と4年間の勉学に不可欠な基礎知識が修得できるようになっています。卒業研究の準備を目的としますから、3年次配置講義科目はやや重厚で、代数・幾何・解析の3分野で大切なテーマが論じられます。講義内容のより深い理解を目的に、講義科目にはすべて「演習」が付いています。1・2年次の科目は比較的やさしい内容となるよう設計されていますが、それは、入学してきた学生達がこの間に大学生活に適応し、高校までに覚えてきた数学とはかなり異質な大学数学に慣れることに主眼が置かれているためです。1・2年次科目の平易さや単位取得の容易さに安心し、大学と数学を甘く見てはいけません。4年間で数学科を卒業する学生は入学者の約80%です。
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理工学部