流体力学では液体や気体の流れを扱います。写真は翼の端を通過する流れを煙で可視化したものです。翼端部の流れはらせん状の渦となり、飛行機の抵抗の原因となります。流体力学を駆使して翼の形状を工夫することで、渦の影響を小さくし、翼の性能を高めることができます。飛行機の翼以外にも、流体力学は、自動車や船舶の形状最適化、エンジン、風車などのエネルギー機器の高効率化、血流や魚の泳法、昆虫の飛翔メカニズムの解明、ボールの空気力学的特性に代表されるスポーツ分野での応用など、多くの分野で私たちの生活と深く関わっています。流体力学研究室では、流れをよく理解して、流れを自在に制御することで、さまざまな機械をより高性能にすることを目指して、研究を行っています。