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名物研究室・授業紹介

研究室紹介

革新的な製品を生む3D技術

設計工学研究室  【舘野寿丈】



 3Dプリンターは、好きな形をすぐに作れる装置として知られていますが、工学的にはそれを遥かに超える能力を持っています。たとえば、物体の内部を細かな格子構造で作ることによって、同程度の強度を持つ中身が詰まった物体よりも、軽く作ることができます。このような軽量構造は、従来は製作が困難でしたが、3Dプリンターなら容易に作れます。すでに航空機、人工衛星、医療機器、ロボットなどに採用されています。そのような部品や製品の設計には、基礎となる力学の知識に加え、3D-CADや有限要素法シミュレーションなど、幅広い知識が必要です。3Dプリンターの特長を活かす設計方法の確立を目指し、実験による検証を繰り返しながら研究しています。

動きをデザインする技術

制御工学研究室  【市原裕之】



 ものをつくるためのデザインは大切ですが、つくったものを動かすためのデザインはさらに大切です。制御工学研究室では、飛行機、移動ロボットなどに共通する動きの性質を観察し、フィードバック制御という技術を使い、望ましい動き(たとえば、飛行機では揺れないようにするなど)を実現する方法を研究しています。
 動きを観察し、制御方法を決め、理論あるいは実験で検証するためには電気・電子工学など幅広い知識が必要です。学生は必要に応じて、これらの知識を学びながら研究を進めます。フィードバック制御による動きのデザインと、もののデザインを融合させるのが研究の目標です。

クリーンなエンジンを目指して

環境情報研究室  【相澤哲哉】



 環境情報研究室(相澤研)では、レーザー、分光計測、画像計測などの最先端の光計測技術を、ディーゼルエンジン内部の燃焼プロセスなどの現象解明や制御に応用し、クリーンな燃焼システムを開発することで、環境およびエネルギー問題の克服に貢献するための研究を行っています。写真はディーゼルエンジンの燃焼を模擬する装置で、レーザーを使うことによって、燃焼の様子を調べています。実験は、いつもうまくいくわけではなく、苦労する事もありますが、まだ世界中で誰も知らない事を解明していく喜びは、非常に大きいものです。
 私たちの研究室では、協力し合いながら、活発に研究に取り組んでいます。みなさんも機械情報工学科で研究の楽しみを感じてくれることを期待しています。

レッツチャレンジ!レッツダンピング!

機械力学研究室  【松岡太一】



 機械力学研究室ではおもに振動について研究をしています。例えば地震に対処するための耐震、免震、制振手法や、それらを実現させるための機械・機器、そしてダンピング技術などを開発しています。ダンピングとは減衰させることです。振動エネルギーを電気に変えて発電する振動抑制装置や、磁石を近づけると固まる性質をもつ液体を使ったダンパ、ゴムのような粘弾性材を使った耐震補強用のばねダンパなどを企業と共同で開発しています。また、当学所有の3次元振動台によって実際の地震を再現し、開発した機械の効果などを調べています。そのほか、鉄道線路上にある架線の揺れを防ぐための研究も行っています。これらの研究は、学生が全て設計し、工作工場で自ら加工して製作し、振動台を用いて実験をしています。始めは思い通りにならない?なんてこともあるようですが、当研究室で様々な経験を積んで、将来の教訓としてくれれば幸いです。だから失敗を恐れずにレッツチャレンジ!レッツダンピング!

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授業紹介

エンジニアのセンスを磨く

機械情報工学実験2  【小澤隆太】



エンジニアリングデザイン実習は3年次秋学期の始めに機械情報工学実験2の中で行われ、少人数のグループで課題に挑戦します。年度により課題は異なり、これまでに小型ロボットによるタイムトライアル、飛行機の飛距離・滞空能力、風上に進む風力ロープウェイなどさまざまなものが実施されました。グループでアイデアを出し合い、講義で培った専門的な知識を応用し試行錯誤を重ねて、決められた期間内で装置を開発します。発表会では実演だけでなくプレゼンテーションも行い、構想したものを表現してもらいます。このグループワークを通して創造力、応用力、制約条件下で解を見出す能力、チームワーク力など多様な能力を養いながら、エンジニアとしてのセンスを磨きます。
理工学部