本学理工学部建築学科園田眞理子教授が2011年度日本不動産学会賞「論説賞」を受賞しました。
論文名:高齢者の転居、死亡・相続と持家の管理・利用 -郊外住宅地での応急策と出口戦略
(日本不動産学会誌通巻91号 2010.3.31発行)
受賞者:明治大学理工学部建築学科 園田眞理子 教授
受賞理由:
本論説は、東京都郊外住宅地におけるアンケート調査に基づいて、
今後の郊外住宅地で生じる人口減少と空き家問題の深刻化の可能性
を指摘している。その説明の過程では、
人口構造変化が郊外部の住宅地での空家、
空地の発生にどのようにタイムスケジュールがかかわっていくかが
、説得的に説明されている。
さらにこれらの現象に対して、応急策、
出口戦略として提案されていることもそれ自体はうなずける部分が
多い。人口減少地域での住宅地維持の効率性や、
提案されている政策の実現性については様々な立場から議論はある
だろうが、誠実な提案がされていると評価することができよう。
また、
他領域の者が読んでもわかりやすいような文章表現の気遣いがなさ
れており、学術的な意義はもちろん、
今後の社会問題への啓蒙的な意義も高く、
日本不動産学会論説賞にふさわしいものと判断できる。
参考:
2007年以来、ゼミの学生たちと取り組んできた「
郊外住宅地の持続と再生」
に関する一連の調査研究の内容をまとめて発表した論説が、
評価され受賞したものです。
2012年5月19日に、
日本大学経済学部講堂にて授賞式がありました。
本受賞の背景には、
ゼミの学生たちの多大な貢献があったことを申し添えます。