入試情報
2013年度University of Wuppertal(ドイツ)との国際交流実施報告
2014年01月27日
明治大学 理工学部事務室
講演会風景①
講演会風景②
講演会風景③
講演会風景④
トヨタ工場見学
明治Tシャツプレゼント
明治大学国際交流基金事業 外国人学識者招請計画による招聘(招聘期間2013.8.24-9.20)が無事終了いたしました。
今回,理工学部 機械情報工学科 設計システム研究室(受入教員:井上全人専任講師)にドイツ University of Wuppertal(ドイツ名称:Bergische Universität Wuppertal, 略称:BUW)のStefan Bracke教授を招聘し,約1か月間共同研究を実施しました。
University of Wuppertalは,ケルン中央駅から電車で約30分の都市に位置しています。Wuppertalは,化学・製薬会社で有名なバイエルが創設された都市として知られています。大学は,人文系から自然科学,工学系,デザイン系に渡る幅広い分野により構成されており,ドイツの大学ランキングにおいて研究と教育の両面で高い評価を得ています。特に,化学,建築,デザイン分野については,ドイツ大学ランキングの各分野において1位を獲得したことがあります。また,世界約100ヵ国の留学生が学び,国際交流にも積極的です。
Stefan Bracke教授は,世界的に有名なドイツ自動車メーカーのポルシェにおいてプロジェクトマネージャーの経験を持つ著名な研究者です。また,現在は大学において複数の大手自動車メーカーはもちろんのこと,航空会社などとも共同研究を実施するなど幅広く活躍されています。
Stefan Bracke教授の専門分野は,信頼性工学,安全工学,リスクマネジメントです。設計工学が専門の井上専任講師と専門分野は異なりますが,2つの異なる専門分野のコラボレーションにより,機械情報工学科の特徴でもある分野横断型の研究が実現でき,また,新しい研究分野へのブレークスルーにつながるのではないかと意気投合し,以前より実施していた共同研究をさらに発展させるため,来日されました。また,Stefan Bracke教授は大の親日家です。
滞在中に下記のとおり全3回の講演を行い,学生と教員が多数参加しました。偶然,本講演会の案内を見た機械情報工学科の卒業生も是非参加したいという問い合わせがあり,参加されました。全3回にわたり,参加者からの積極的な質問があり,白熱した講義となりました。Stefan Bracke教授は,ポルシェでの経験や身近な自動車のことなど,学生にも分かりやすく画を書いて説明してくださいました。全て英語での講演でしたが,学生にも分かりやすく,いい経験になったと講演の後に言いにきてくれる学生もいました。
① 第1回 講演会
日時:2013年8月27日(火)17時~18時
テーマ: Product development and product life cycle in German automotive industry: Basics, principles and examples
「ドイツ自動車産業の製品開発およびライフサイクル:基礎,原理,事例」
② 第2回 講演会
日時: 2013年9月13日(金)16時~17時
テーマ:Product development process in German automotive industry: Basics, risk impacts and risk prevention methods
「ドイツ自動車産業の製品開発プロセス:基礎,リスク影響,リスク予防方法」
③ 第3回 講演会
日時: 2013年9月18日(水)16時~17時
テーマ:The combination of reliability and sustainability: Risk analytics of technical products and the impact regarding to sustainability
「信頼性と持続可能性:製品のリスク分析論と持続可能性に関する影響」
~1か月の国際交流を終えて~
ドイツは特に自動車の分野において日本と世界第1位を長年競っている国です。また,環境立国として知られており,ドイツ国内の生活におけるリサイクルの仕組みなど,私たちが見習わなければならないことが多くある先進国です。日本の自動車はもちろん,最近では,日立製作所がイギリスに新幹線を納品したこともあり,新幹線や日本製品,そして日本文化に大変興味をお持ちで,日本から学ぶことがたくさんあるとおっしゃっていました。滞在期間中,設計システム研究室の学生と一緒に,トヨタの組立工場を見学しました。
お互いの文化やモノづくりに対するスピリットに刺激を受け,そしてまた尊重し合える国ドイツと今後もさらに研究を通じて交流を図り,大学間の交流につなげていきたいと考えています。
また,Stefan Bracke教授の滞在期間中の9月に来日されていたUniversity of Wuppertalの国際交流担当教授であるPer Jensen教授(専門は物理化学)とも打ち合わせを行い,明治大学理工学部のご説明をしたところ大変興味を持っていただきました。今後,University of Wuppertalの学生を積極的に明治大学に留学させ,学部間交流を推進していきたいとのお申し出がありました。今後も交流を続け,学部間での交流にもつなげていきたいと考えています。
なお,今回のStefan Bracke教授による研究滞在による共同研究の成果は以下のとおりです。
[論文]
· Stefan Bracke, Jens Michalski, Masato Inoue and Tetsuo Yamada, CDMF-RELSUS Concept: Reliable Products are Sustainable Products - Influences on Product Design, Manufacturing and Use Phase, International Journal of Sustainable Manufacturing, Inderscience Publishers, Vol. 3, No. 1, pp. 57-73, (2014).
[国際会議]
· Stefan Bracke, Masato Inoue, Berna Ulutas, Tetsuo Yamada, CDMF-RELSUS concept: Reliable and Sustainable Products - Influences on Design, Manufacturing, Layout Integration and Use Phase, 21st CIRP Conference on Life Cycle Engineering (CIRP LCE 2014), Trondheim, Norway, 18-20 June 2014.
· Masato Inoue, Shuho Yamada, Tetsuo Yamada, Stefan Bracke, Upgradable Design for Various User Demands, International Conference on Product Lifecycle Management (PLM14), Yokohama, Japan, 7-9 July 2014.
· Shuho Yamada, Tetsuo Yamada, Stefan Bracke, Masato Inoue, An Upgrade Product Design Method for Satisfying Performance Criteria, Environmental Load and Cost, The 3rd International Conference on Design Engineering and Science (ICDES2014), Pilsen, Czech Republic, 31 August-3 September 2014.
最後に, Stefan Bracke教授の研究滞在および共同研究は,明治大学国際交流基金事業によって実現できました。設計システム研究室の学生(山田周歩君,2014年度より修士課程に進学予定)による国際会議発表にもつながり,教育・研究活動も活性化されました。心より御礼申し上げます。
今回,理工学部 機械情報工学科 設計システム研究室(受入教員:井上全人専任講師)にドイツ University of Wuppertal(ドイツ名称:Bergische Universität Wuppertal, 略称:BUW)のStefan Bracke教授を招聘し,約1か月間共同研究を実施しました。
University of Wuppertalは,ケルン中央駅から電車で約30分の都市に位置しています。Wuppertalは,化学・製薬会社で有名なバイエルが創設された都市として知られています。大学は,人文系から自然科学,工学系,デザイン系に渡る幅広い分野により構成されており,ドイツの大学ランキングにおいて研究と教育の両面で高い評価を得ています。特に,化学,建築,デザイン分野については,ドイツ大学ランキングの各分野において1位を獲得したことがあります。また,世界約100ヵ国の留学生が学び,国際交流にも積極的です。
Stefan Bracke教授は,世界的に有名なドイツ自動車メーカーのポルシェにおいてプロジェクトマネージャーの経験を持つ著名な研究者です。また,現在は大学において複数の大手自動車メーカーはもちろんのこと,航空会社などとも共同研究を実施するなど幅広く活躍されています。
Stefan Bracke教授の専門分野は,信頼性工学,安全工学,リスクマネジメントです。設計工学が専門の井上専任講師と専門分野は異なりますが,2つの異なる専門分野のコラボレーションにより,機械情報工学科の特徴でもある分野横断型の研究が実現でき,また,新しい研究分野へのブレークスルーにつながるのではないかと意気投合し,以前より実施していた共同研究をさらに発展させるため,来日されました。また,Stefan Bracke教授は大の親日家です。
滞在中に下記のとおり全3回の講演を行い,学生と教員が多数参加しました。偶然,本講演会の案内を見た機械情報工学科の卒業生も是非参加したいという問い合わせがあり,参加されました。全3回にわたり,参加者からの積極的な質問があり,白熱した講義となりました。Stefan Bracke教授は,ポルシェでの経験や身近な自動車のことなど,学生にも分かりやすく画を書いて説明してくださいました。全て英語での講演でしたが,学生にも分かりやすく,いい経験になったと講演の後に言いにきてくれる学生もいました。
① 第1回 講演会
日時:2013年8月27日(火)17時~18時
② 第2回 講演会
③ 第3回 講演会
日時: 2013年9月18日(水)16時~17時
~1か月の国際交流を終えて~
ドイツは特に自動車の分野において日本と世界第1位を長年競っている国です。また,環境立国として知られており,ドイツ国内の生活におけるリサイクルの仕組みなど,私たちが見習わなければならないことが多くある先進国です。日本の自動車はもちろん,最近では,日立製作所がイギリスに新幹線を納品したこともあり,新幹線や日本製品,そして日本文化に大変興味をお持ちで,日本から学ぶことがたくさんあるとおっしゃっていました。滞在期間中,設計システム研究室の学生と一緒に,トヨタの組立工場を見学しました。
お互いの文化やモノづくりに対するスピリットに刺激を受け,そしてまた尊重し合える国ドイツと今後もさらに研究を通じて交流を図り,大学間の交流につなげていきたいと考えています。
また,Stefan Bracke教授の滞在期間中の9月に来日されていたUniversity of Wuppertalの国際交流担当教授であるPer Jensen教授(専門は物理化学)とも打ち合わせを行い,明治大学理工学部のご説明をしたところ大変興味を持っていただきました。今後,University of Wuppertalの学生を積極的に明治大学に留学させ,学部間交流を推進していきたいとのお申し出がありました。今後も交流を続け,学部間での交流にもつなげていきたいと考えています。
なお,今回のStefan Bracke教授による研究滞在による共同研究の成果は以下のとおりです。
[論文]
[国際会議]
· Stefan Bracke, Masato Inoue, Berna Ulutas, Tetsuo Yamada, CDMF-RELSUS concept: Reliable and Sustainable Products - Influences on Design, Manufacturing, Layout Integration and Use Phase, 21st CIRP Conference on Life Cycle Engineering (CIRP LCE 2014), Trondheim, Norway, 18-20 June 2014.
· Shuho Yamada, Tetsuo Yamada, Stefan Bracke, Masato Inoue, An Upgrade Product Design Method for Satisfying Performance Criteria, Environmental Load and Cost, The 3rd International Conference on Design Engineering and Science (ICDES2014), Pilsen, Czech Republic, 31 August-3 September 2014.
最後に, Stefan Bracke教授の研究滞在および共同研究は,明治大学国際交流基金事業によって実現できました。設計システム研究室の学生(山田周歩君,2014年度より修士課程に進学予定)による国際会議発表にもつながり,教育・研究活動も活性化されました。心より御礼申し上げます。