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理工学部

【理工学研究科応用化学専攻】安在賢さんと橋本信吾さん(機能有機化学研究室)が第30回基礎有機化学討論会にてポスター賞を受賞しました

2019年10月01日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科応用化学専攻博士前期課程2年の安在賢さんと橋本信吾さん(機能有機化学研究室)が、大阪国際交流センターで9月25日~27日に開催された第30回基礎有機化学討論会にて、ポスター賞をそれぞれ受賞しました。本討論会では281件のポスター発表があり,その中から24件がポスター賞として選出されました。

受賞者:安在賢(機能有機化学研究室・博士前期課程2年)
発表題目:基板表面に対して不整合な形状を持つ平面π共役分子の固液界面における二次元自己集合
発表内容:固体表面に有機分子が自己集合(自ら集まる性質)により形成する分子集合体は数ナノメーターの周期性を持ち,表面修飾や微細反応場,分子センサや電子回路への応用が期待されるため,その構造制御法の確立に向けた基礎研究が盛んになされている。本発表では,従来あまり研究対象とされていなかった基板表面と不整合な形状を持つ平面π共役分子が形成する自己集合について系統的に調査し,その構造制御に関わる新たな知見を報告した。
発表者:〇安在賢, 山形恭平, 伊與田正彦, 田原一邦

受賞者:橋本信吾(機能有機化学研究室・博士前期課程2年)
発表題目:ベンゾ[3, 4]シクロブタチオフェンとその類縁体に関する理論研究
発表内容:最近,有機半導体の開発とその応用に関わる研究が盛んになされている。本発表では,新たな有機半導体の候補分子としてベンゾ[3, 4]シクロブタチオフェンとその類縁体に着目し,分子構造,芳香族性および電子状態について,量子化学計算により予測した。今回取り上げたいくつかの分子は,適度なバンドギャップや分子軌道エネルギーを持つことから,有機半導体として有望であることが示唆された。
発表者:〇橋本信吾, 田原一邦
なお本内容は、以下の学術誌にも掲載されております。
Hashimoto, S.; Tahara, K. J. Org. Chem. 2019, 84, 9850–9858.
https://doi.org/10.1021/acs.joc.9b00661

(関連ホームページ)
第30回基礎有機討論会
http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/kubo/poc30/index.html

機能有機化学研究室(田原研究室)
http://www.isc.meiji.ac.jp/~physorgchem/index.html
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