理工学部応用化学科・相澤守教授の投稿したReviewが、 Journal of the Ceramic Society of Japan, Vol. 128(2020年12月号)の「表紙」に採用されました。
Journal of the Ceramic Society of Japanは日本セラミックス協会の学術論文誌であり、掲載論文の中から審査員の評価が高い論文のデータが雑誌の表紙として掲載されます。今回の内容は、相澤教授が受賞した「第74回 2019年度 日本セラミックス協会 学術賞」に関する研究をまとめたReviewです。
我々の骨や歯の無機成分は「アパタイト」という物質からできています。アパタイトは六方晶系に属し、a面およびc面という2つの結晶面を持っていますが、ヒトの生体骨中のアパタイトはa面が、歯のエナメル質のそれはc面が多く露出した特殊な構造(異方性)をもっています。
表紙の写真は、相澤教授が主宰する生体関連材料研究室で合成した「生体骨」および「歯のエナメル質」のモデルとなる「アパタイト単結晶粒子」の走査型電子顕微鏡像および高分解能透過型電子顕微鏡像です。
なお、この研究は「明治大学生命機能マテリアル国際インスティテュート」の研究成果です。
タイトル:Development of bioceramics with life functions by harnessing crystallographic anisotropy and their biological evaluations
(結晶異方性制御による生命機能セラミックスの開発とそれらの生物学的評価)
著 者:Mamoru AIZAWA(相澤 守)