2019年3月4日フランスパリのユネスコ本部にて人工知能(AI)活用の倫理やルール作りをめぐる,国連教育科学文化機関(ユネスコ)主催のハイレベル協議が行われましたが,この会合に日本より外務省政務官鈴木憲和衆議院議員(山形2区選出)がご出席になりました。会議終了後の午後2時45分からソルボンヌ大学ピエールマリーキュリーキャンパスを訪問されました。
同キャンパスにては理工学部小野治教授が客員教授として在外研究を行っており,小野治教授はソルボンヌ大学と在フランス日本大使館の依頼によりこのご訪問に同行しました。ピエールマリーキュリーキャンパスメインタワー24階で開催されたソルボンヌ大学情報科学部所長の研究概要説明において,小野治教授との共同研究の他,一般的な人間社会とAIとの今後の関わりなどについて説明が行われました。鈴木憲和外務省政務官からは国際的な倫理原則作りに関わる研究などについて質問がなされ,これに対しフランス側からはフランスの大学で行われている最新のAIと倫理に関わる研究内容が説明されました。その後場所を変えてAIを用いたロボット研究室ISIR(Institute des Systems Intelligents et de Robotique)を訪問され実際のロボットを見学された後大学を後にされました。
このご訪問に際し,小野治教授は同ロボット研究室Stephane DONCIEUX教授と研究紹介などを含む研究打ち合わせを行いました。小野治教授は本訪問に同行されたNHKヨーロッパ総局関係者やユネスコ関係者へ明治大学のロボットとAIについての取り組みなどを述べると同時に,日本とフランスのAI倫理についての関わりがさらに深くなる可能性について説明しました。