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理工学部

【理工学部 応用化学科】データ化学工学研究室(金子弘昌研究室)から発表された論文が国際学術雑誌The Journal of Organic Chemistryの表紙絵に選出されました

2026年02月21日
明治大学 理工学部事務室

データ化学工学研究室(金子弘昌専任教授主宰)から発表された論文が、国際学術雑誌 The Journal of Organic Chemistry における Volume 91, Issue 7 (2026) の表紙絵を飾りました。

従来のCoMFA (Comparative Molecular Field Analysis) を用いた触媒設計では、多重共線性の影響により回帰係数の解釈が難しく、予測精度と解釈性の両立が課題となっていました。本研究ではこの課題に対し、直感的で信頼性の高いメカニズム的洞察を提供する新しい解析フローを開発しました。具体的には、PLS (Partial Least Squares) 回帰において潜在変数を 1 に制限することで、回帰係数の解釈を可能にし、ベイズ最適化で高精度なモデルを探索したうえで、複数の寄与マップを平均化して空間的集約を行うことで、化学的に重要な領域(ホットスポット)を特定します。パラジウム触媒による不斉フッ素化反応を用いた検証では、最大で決定係数0.94という高い予測精度を達成し、実験的な反応障壁とも高い相関を示しました。さらに、触媒のBINAP骨格上のアリール基周辺に収率向上に寄与するホットスポットが特定され、これはメタ位置換基が重要であるという既存の化学的知見とも一致し、手法の妥当性が裏付けられました。本手法は予測性能と解釈性の両立を実現し、触媒のどの部分を修飾すべきかについて明確な指針を与える強力なツールとなります。

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