第二校舎2号館は、長年にわたって理工学部講義科目の中心的な施設として利用されてきました。ここで学んだ数多くの学生たちは、現在、建築家やエンジニア、研究者等として国内外で活躍しています。まさに、未来の建築を担う人材を育んだ「ゆりかご」と言えるでしょう。
大人数の学生が授業を受ける姿が日常の風景であり、多くの思い出がこの空間に刻まれています。
また、建物そのものが「建築とは何か」を無言で語りかけるような、静かな教師のような存在でした。
一方で、年月とともに老朽化も進行し、近年は耐震性やバリアフリー対応といった課題が顕在化していました。これにより、2024年度をもって第二校舎2号館はその役目を終え、解体されることが決定されました。