数理的な思考の第一歩は、原理に戻ってものごとを考える習慣を身に付けることにあります。数学が諸科学の基礎となる理由はそれだけではありません。「自然は数学を良く知っています」が、自然現象だけではなく、社会現象や経済活動など人間の行動までも、数学の言葉を使って書くことができるのです。ですから、数理的な思考法を身に付けることは、激動が予想される21世紀を生きぬく上で、大きな武器を手に入れることになります。数学という学問は、学ぶのに忍耐と時間が必要であり、使いこなすにも能力が必要ですが、それだけに、大きな実用性と広い応用力を持っています。真理を純粋な形で体験できるような数学の在り方も、数学科の教育の中に脈々と受けつがれています。また、コンピュータを駆使して数値計算を行ったり、CGを作成したりする営みも、数学科の研究教育に大きな部分を占めています。数学科に入り、数学を学びませんか。