理工学部永井一清教授の下記の国際共著論文が A Legacy of Achievement of the Journal of Polymer Science: 75 Years of Looking Forward に選ばれました。同誌は、高分子科学(Polymer Science)の黎明期の1946年に、John Wiley & Sons, Inc.社から創刊された国際ジャーナルです。この度75周年を記念した特別号のために、被引用文献数や閲覧数が多い論文75件が選ばれました。この中にはノーベル賞を受賞したPaul J. Flory教授(1974年化学賞)やRobert H. Grubbs教授(2005年化学賞)の論文も含まれています。
Gas sorption, diffusion, and permeation in poly(dimethylsiloxane), T. C. Merkel, V. I. Bondar, K. Nagai, B. D. Freeman, I. Pinnau, Journal of Polymer Science Part B: Polymer Physics, First Published: 04 January 2000
上記の論文は、永井教授が30代前半に米国ノースカロライナ州立大学に留学していたときの研究成果の一つであり、一連の関連論文と合わせてその後の高分子材料の設計指針や新しい測定評価方法の基礎となりました。プラスチック、ゴム、繊維、フィルム、樹脂等の製品化において必要不可欠なISO国際規格(International Organization for Standardization)やJIS日本規格(Japanese Industrial Standards)等にも活用されています。