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理工学部

【理工学部 応用化学科】データ化学工学研究室(金子弘昌研究室)から発表された論文が国際学術雑誌ACS Omegaの表紙絵に選出されました

2023年06月20日
明治大学 理工学部事務室

表紙絵表紙絵

データ化学工学研究室(金子弘昌専任准教授主宰)から発表された論文が、国際学術雑誌 ACS Omega における Volume 8, Issue 24 (2023) の表紙絵を飾りました。

分子設計・材料設計において、分子の化学構造から変換された分子記述子 x と分子・材料の物性・活性・特性といった目的変数 y との間で数理モデル y = f(x) を構築します。モデルを構築したら、y の目標値を達成するための分子の化学構造を設計します。これまで、y の目標値に対応する x を求めることはできましたが、その x の値に対応する化学構造を生成できなければ意味がありません。そこで本研究では、化学構造の表現方法として SELFIES (self-referencing embedded strings) に着目し、SELFIESに基づく分子記述子および化学構造生成の手法を開発しました。SELFIESにより化学構造を x に変換したものを SELFIES 記述子と呼びます。SELFIES 記述子は化学構造への逆変換もできるため、化学構造 → SELFIES 記述子(x) の変換および SELFIES 記述子(x) → 化学構造の変換が可能になります。今回開発した手法により、数理モデル y = f(x) から y の目標値を達成するための化学構造を生成できるようになりました。

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