理工学部 電気電子生命学科の野口 裕 教授が有機EL討論会第17回業績賞を受賞し、2024年6月14日に開催された有機EL討論会第38回例会において授賞式および受賞記念講演が執り行われました。本表彰は有機ELおよび関連する科学技術における顕著な業績を挙げた個人や団体に対して与えられるものです。
野口 教授は、「自発的配向分極」と呼ばれる分極現象が多くの有機EL材料の蒸着膜に生じることを明らかにし、有機EL素子特性における分極の重要性を示しました。分極電荷と電気光学特性の関係を明らかにした先駆的研究は、多積層のアモルファス系蒸着薄膜を利用する有機ELの本質を捉えたものであり、学術的価値が高いのみならず産業界に大きなインパクトを与えるものと評価され、業績賞が授与されました。
業績賞題目:有機EL材料の自発的配向分極に関する先駆的研究
(Pioneering research on spontaneous orientation polarization of OLED materials)