理工学研究科応用化学専攻博士後期課程1年の岩佐怜穂さん(永井一清研究室)が、早稲田大学西早稲田キャンパスで5月8日~9日に開催された日本膜学会第40年会にて学生賞を受賞した。発表題目は「水素/シロキサン結合からなる二元的ネットワークレイヤーを有するポリイミド膜の気体分離特性」であり、国内外からよせられた対象論文の中から選ばれた。
国際的に“水素社会”に向けた動きが加速している中、日本国内では家庭用燃料電池コージェネレーションシステムが普及し燃料電池自動車も市場に投入され、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減のためのクリーンエネルギー技術の開発が進行している。岩佐怜穂さんの研究は、クリーンエネルギー水素の製造への応用を念頭においた水素ガスを分離精製するための新しい高分子機能膜の研究に関するものである。
本審査では、国際ジャーナル誌に発表した研究(R. Iwasa, T. Suizu, H. Yamaji,T. Yoshioka, and K. Nagai, Gas separation in polyimide membranes withmolecular sieve-like chemical/physical dual crosslink elements onto the topof surface, J. Membr. Sci., 550, 80-90 (2018) DOI: 10.1016/j.memsci.2017.12.064.)を発展させて、より高度な材料設計をするための提案と実際に実験にて証明がなされた点が高く評価された。
(関連ホームページ)
日本膜学会ホームページ
http://maku-jp.org/
理工学部応用化学科
http://www.isc.meiji.ac.jp/~chem/index.html
永井一清研究室
http://www.isc.meiji.ac.jp/~nagailab/index.html
明治大学高分子科学研究所
http://www.isc.meiji.ac.jp/~nagailab/efforts.html