入試情報
目指すべき人材像
理工学部では、高度な科学技術社会で活躍するために、学生一人ひとりが自立し、未来を切り開く能力を身につけることを目指し、「『個』を強くする大学」という理念のもとに教育を行っています。責任感と倫理観を持ち、国際感覚にあふれ、多面的な思考力と広い視野を持ち、科学・技術教育全般から得られる知識と経験などをもとに自ら問題を発見し解決する能力、すなわちデザイン能力あふれる技術者や研究者を育成することを目標にしています。
そのための具体的到達目標
各学科の定める学位授与方針に基づく能力を修得した者に対し、学士(工学または理学)の学位を授与します。
【電気電子生命学科】
目指すべき人材像
電気電子生命学科では、基礎科目の十分な理解を基にして、電気電子工学の歴史ある幅広い学問領域をベースとした専門科目および医療や生命科学との隣接領域における専門科目を修得し、科学的センスと創造性を身につけた技術者・研究者として、様々な分野において指導的立場で活躍が期待できる人材を育成します。
電気電子工学専攻では、環境・エネルギー、新素材・デバイス・ナノテクノロジー、通信ネットワーク、情報制御システムなどの研究分野の幅広い知識と専門性を兼ね備えた、多様な現代社会の諸問題に立ち向かえる実践力のある人材を育成します。
生命理工学専攻では、医工学・脳神経科学・バイオテクノロジーなどの分野において、電気・電子・物性・情報系の知識と技術を活かせる力を身につけ、新しい医療技術ならびに健康科学の分野を自ら開拓できる人材を育成します。
そのための具体的到達目標
これを実現するため、本学科では、学生が卒業時に身に付けているべき能力や知識を下記のように定め、教育課程における所定の単位を修得した学生に「学士(工学)」の学位を授与します。
(1)専門知識を修得し、実践する力
(2)指導的立場で活躍する能力
(3)物事を広く複合的な視野を持って見ることのできる力
(4)国際感覚に優れ、様々な分野で運用できる語学力
(5)様々な分野と協働できるコミュニケーション力
(6)確かな基礎知識に裏打ちされた問題発見・分析・解決力
(7)新しい課題にチャレンジできる力
(8)基礎実験や新しい課題に関する応用実験ができる能力
(9)自分の考えや提案を伝えることができるプレゼンテーション能力
【機械工学科】
目指すべき人材像
機械工学科では、『平和で豊かな社会を実現していく責任感と倫理観を持ち、柔軟かつ総合・多面的な思考と機械工学の知識・技術に基づき、他者と協調して課題を発見・解決し、積極的に価値を創造する、そして自ら成長を継続できる“自立した創造的技術者”』となれる人材を養成します。さらに、機械工学の知識と技術を確実に継承し、発展させうる優れた技術者・研究者の育成も目指します。
そのための具体的到達目標
自立した創造的技術者となるために、卒業までに全ての学生が身につけておくべき知識・能力として下記の項目を学習教育目標として定めています。この目標を達成した学生に学位を授与します。
(A) 技術者意識の涵養
(A-1 教養)
技術者視点のみならず、人文的・社会的教養に照らし、多面的に物事を見て総合的に考えられる素養
(A-2 技術者倫理)
科学技術を用いて問題解決や価値創造を行う技術者の備えるべき倫理を理解し、その倫理に沿って行動できること
(B) 工学基礎および専門知識・技術の習得
(B-1 工学基礎)
数学、物理、電気、情報を含む理系の基礎概念・知識と実験実習を通した実物感覚を習得し、それらを工学課題に適用できること
(B-2 機械専門)
機械系4力学、機械設計をベースとした機械工学の専門知識・技術を習得し、それらを工学課題に適用できること
(C) 実践力の養成
(C-1 主体性)
主体的な学習習慣と興味を持って取組む積極的な態度
(C-2 デザイン能力)
社会の要請から解くべき課題を設定し、環境への影響、制約条件等を考慮し、課題の解決策を創出できるデザイン能力
(C-3 マネジメント能力)
プロジェクトを多様な制約条件の下で、改善を行いながら、計画的に実施し、まとめられるマネジメント能力
(C-4 チームワーク能力)
機械工学の総合性を通じ、多様なメンバーと協働し、価値創造を行うことができるチームワーク能力
(C-5 表現・コミュニケーション能力)
論理的に読み書きし、表現できる能力およびプロジェクトを遂行できるコミュニケーション能力
【機械情報工学科】
目指すべき人材像
現代社会が直面する問題を解決し、未来にわたって心豊かに生活できる社会を実現するためには、これまでの機械工学にとらわれない幅広い技術と、それを担う若いエンジニアの力が必要です。機械情報工学科では、ハードウェア技術の基盤となる機械工学に加え、ソフトウェア技術についても幅広く学べる環境を備え、豊かなアイデアを自ら形にできる技術イノベーションを目指すエンジニアを育成することを学科の教育理念としています。すなわち、新しい視点で、革新的な技術を開発し、広く社会に貢献できる機械技術者・研究者を育成します。
そのための具体的到達目標
(A) 機械技術者・研究者としての幅広い基礎知識と応用能力の習得
(A-1) 工学の基盤となる自然科学の基礎的な知識と応用能力を習得する。
(A-2) 機械工学における材料と構造、運動と振動、エネルギーと流れ、設計と生産・管理、計測・制御の知識と応用能力を習得する。
(A-3) 情報技術と情報リテラシを習得する。
(B) ハードウェアとソフトウェアを駆使した問題発見解決能力の習得
(B-1) 与えられた問題に対し、解決プロセスを設定し、必要な知識を自主的・継続的に学習し解決する。
(B-2) 自らが工学的知識を駆使して問題を見つけ解決するデザイン能力を習得する。
(B-3) 他人と協力して問題を解決することでチームワーク能力を習得する。
(C) コミュニケーション能力の習得
(C-1) 読む、聞く等の手段を通して、相手の意見を正しく解釈することができる。
(C-2) 書く、話す等の手段を通して、自分の意見を正しく伝えることができる。
(C-3) 相手の立場を理解しつつ自分の考えを展開できる。
(D) 機械技術者・研究者としての倫理観および責任感の習得
(D-1) 社会における技術者倫理の必要性と技術者の社会的責任を認識できる。
(D-2) 技術が社会および自然に及ぼす影響・効果を理解する素養を身につける。
(D-3) 広い視野と社会的な良識を持ち、地球的視点から多面的に考えられる能力と素養を身につける。
【建築学科】
目指すべき人材像
建築学科では、豊かな生活と持続的社会を支えるうえで欠かすことのできない、自然環境と調和し、安全、安心で快適な建築及び諸環境を創造する技術者、すなわち、信頼性の高い技術に関する知識や優れたデザイン能力を有する専門職業人を育成します。
そのための具体的到達目標
(A) 社会性と幅広い視野
地域および地球的視点に立ち、人類の文化、社会や自然の多様性に対する視野を広げる。また、建築からはじまり、まちづくりや地球環境に至る幅広い視野の重要性を知る。
(B) 倫理感と構想力
建築設計者および建築技術者としての責任と役割を知り、工学の基礎となる数学や自然科学に基づいた明確な倫理感と豊かな構想力の基礎を身につける。
(C) 技術力とデザイン力
工学基礎・専門知識を活用し、与えられた制約条件のもとで、問題を設定して解決するための、技術力とデザイン力の基礎を身につける。
(D) 建築の専門知識(総合力・専門力)
建築に関する総合的な知識を身につけ、基礎的な技術・技法を理解する。
(E) 建築の専門知識を応用する能力(創造力)
建築技術に関する専門知識と、それを自ら応用する力を身につける。
(F) コミュニケーション能力とコーディネート能力(対話力と調整力)
多くの人々との関わりを持ちながら建築・都市空間を創り上げていくためのコミュニケーション能力とコーディネート能力の基礎を身につける。
(G) 国際力
グローバルな視点の重要性を知り、国際的な視野を身につける。
【応用化学科】
目指すべき人材像
日本の基幹産業である化学工業の未来を支える基盤として、化学に関する高度な知識や技術、研究開発力が必要とされています。応用化学科では、「フラスコからコンピューターまで操れる研究者・技術者の育成」を目標に、化学の基礎から応用までの幅広い知識と技術を身につけ、思考力、実行力、考察力を兼ね備えた人材を育成するための学びの場を提供します。
そのための具体的到達目標
学部の定める卒業要件を満たし、所定の単位を取得し、以下の能力を学修したものに学士の学位を授与します。
(1)科学技術に関する広範な教養
(2)専門的な化学に関する知識
(3)多角的思考力
(4)実験遂行能力
(5)課題探求ならびに問題解決能力
(6)理的考察力
(7)プレゼンテーション能力
【情報科学科】
目指すべき人材像
情報科学科では、現代及び未来の社会において、情報科学に関する幅広い知識、及び、それらを活用して様々な問題を解決できる能力を持つ人材の育成を実践しています。
そのための具体的到達目標
4年間の情報科学科の教育を通して、以下の能力を修得した者に学位を授与します。
(1)情報科学に関する専門知識を活用できる能力、及び、それらを検証する能力
(2)高度に論理的な思考能力
(3)情報科学に関連する問題点を発見し、分析し、それらを解決する能力
(4)情報科学及び情報技術に関することへの調査能力、及び、それらを検証する能力
(5)将来の技術社会における新たな課題に挑戦する能力
(6)教養、異文化理解力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、批判的思考力、及び、多角的な見方ができる能力といった、職業人としての技術者として求められる能力
【数学科】
目指すべき人材像
数学は、色々な学問分野の基礎であると同時に、社会の様々な場面で重要な役割を果たす、科学・技術の基盤です。数学科では、現代数学の高度な理論と自然や社会に関する幅広い教養を身に付け、教育・情報通信・金融等の社会の様々な分野で数理的思考力を生かして活躍できる人材を育成することを目標とします。
そのための具体的到達目標
学位を授与される学生は、以下のような能力を有します。
(1) 各々の数学の専門分野の深い知識と、それに基づく論理的思考力
(2) 他人と議論するためのコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力
(3) 自ら課題を発見し、それを解決する能力
(4) 社会における数学の役割を理解するための幅広い教養
【物理学科】
目指すべき人材像
物理学は自然を構成する物質の要素や様々な現象の法則性を抽出し理解しようとする学問であり、その思考方法や手段はあらゆる場面に応用が可能です。物理学科では、物理学の基礎学力を身に付けることにより、どのような業種に就いても、常に基本に立ち返って問題を解決する論理的な思考能力をもつ人材を輩出したいと考えています。
そのための具体的到達目標
下記のように広い教養と物理学の基本的な理解力や応用力、また具体的なテーマに基づいた研究の実践方法やその内容に関するプレゼンテーション能力を身につけた学生に学位を授与します。
(1)人文・社会分野における基礎的な教養と語学教育から得られる国際感覚。
(2)数学・物理学・化学・生物学・地学などの理学全般の広い素養。
(3)物理学の基本的な知識を修得するとともに、それらを応用・実践する力。
(4)物理学の特定の専門分野の知識を基盤とした理論的又は実験的研究の実践方法。
(5)自ら行った研究の内容を整理し、伝える能力。
(6)問題を解決するための本質が何かを見抜き、適切な手段を構築する能力。
(7)問題を解決するために必要な具体的手段。